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モーツアルトの生まれたザルツブルグ

大司教領として1200年もの間栄えたザルツブルグは、中世の教会や寺院、荘厳な宮殿が建ち並ぶヨーロッパ有数の古都で、旧市街世界遺産に登録され、見所は狭い範囲にかたまっています。

ドレミの歌のシーンとなったミラベル庭園からは、丘の上に中央ヨーロッパ最大級の城塞、ホーエンザルツブルグ城が望まれます。庭園を出るとモーツアルトの家があります。25歳でウイーンに行くまでの7年間を過ごしたところで、一部が博物館になっています。ザルツアッハ川にかかる橋を渡ると、今度はモーツアルトの生家です。生まれてから17歳までを過ごした家で、今は博物館となっています。

ミラベル庭園 丘の上にホーエンザルツブルグ城 黄色い建物がモーツアルトの生家

すぐそばのゲトライデガッセは、中世の雰囲気を伝えるロマンチックな通りで、ぶら下がった看板を見れば言葉が通じなくても何屋さんかすぐわかる楽しい通りです。

歴代大司教の宮殿であったレジデンツ。ギリシャ神話をモチーフにしたバロック調の噴水のあるレジデンツ広場。大理石の双塔が美しい大聖堂にはヨーロッパ最大級のパイプオルガンがあります。

 
看板の楽しい通りゲトライデガッセ   広場に面したレジデンツと大聖堂

 


国鉄ザルツブルグ中央駅

ザルツブルグの市内交通は、バスとトロリーバスです。残念ながら、市電はありません。ザルツブルグ中央駅では、いろんな客車を取り混ぜた凸凹編成の列車が発車を待っていました。ローカルの普通列車レギョオナールツークには、電車もあります。ローカル列車に電車が使用されているからでしょうか、ヨーロッパに多い客車の一端に運転台を装備して、他端に機関車を連結したプッシュプル式の列車は見かけませんでした。

凸凹編成の列車 ザルツブルグのローカル電車

ザルツブルグをあとに、国境を越えてドイツに向かいます。


旅のヒント

オーストリアは、スイスアルプスほどの見所はなく、イタリアほどの宗教や歴史的建造物はありませんが、のんびりとした国で、クラシックやオペラの好きな方には魅力的なところでしょう。

ヨーロッパの他の諸国と同様に、オーストリアの旅行シーズンは季候の良い夏期の5〜10月です。でも、オペラや音楽鑑賞を目的に行くなら、7月と8月は休演になるためさけた方がよいでしょう。休演期間を利用して、国立オペラ座のガイド付き見学ツアーがあります。日本語ツアーもあり、なかなか見応えがあるのでおすすめです。

市電が縦横に走るウイーンの街は、電車ファンには楽しいところです。時間がなくて行けなかったのですが、トラム博物館はおすすめスポットだそうです。また、旧型のトラムを利用して市内をめぐるツアーも楽しいと思います。

温泉保養地のバーデンへは、オペラ座前からトラムタイプの電車が出ており、国鉄でも行けるそうですから、片道ずつ利用してミニトリップを楽しむのも良いでしょう。

パッケージツアーの駆け足旅行だったので、もう一度、今度はプラハやブダペストと組み合わせて、ウイーンをゆっくり訪れてみたいと思います。


お役に立つリンク集

これからお出かけになる方や鉄道ファンの方に役立ちそうなリンクをそろえました