“香港九広鉄路西部路線(西鉄)開通”


香港の九龍半島側の市街地にあるにある紅磡駅と中国広東省の広州をむすぶ鉄道のうち、香港特別行政区内を運行しているのが、香港の国鉄に相当する九広鉄路KCRです。

KCRはまた、香港北西部地区の高層団地が建ち並ぶベッドタウン内を縦横にむすぶ、軽便鉄路(近代的な路面電車で略称は軽鉄)も運行しています。

 

西鉄開通の記念乗車券や的士(タクシー)との乗り継ぎ割引のパンフレット

従来、軽便鉄路の走る北西部の団地と香港の中心部をむすぶ主な交通手段は、バスと地下鉄の乗り継ぎで、一部にホバークラフトや高速船もありましたが、2003年12月20日に新しく九広鉄路の西部路線(香港では西鉄と略しています)が開通し、とても便利になりました。

九広鉄路の路線図 青が従来からある九龍と広州をむすぶ路線 赤が2003年12月20日に開通した西鉄
オレンジ色は1980年代半ばに開業した軽便鉄路の路面電車

いずれは、九龍の中心地である尖沙咀まで延長されるはずですが、現在の始発駅は地下鉄MTRの東涌線に接続する南昌(接続のために地下鉄側も新しい駅をつくったようです)で、次の地下鉄荃湾線に接続する美孚までは地下区間です。

美孚駅のホームと電車 全駅にホームドアを設置

美孚から先は長い山岳トンネルで錦上路に抜けますが、途中のトンネル内に荃湾西駅があります。六甲山の裏側へトンネルで抜ける神戸の地下鉄のようなイメージです。

車両基地にならぶKCR西鉄の電車

山岳トンネルを抜けるとあとは地上や高架区間で、錦上路の手前には車両基地があります。元朗から先は、朗屏を除く天水圍、兆康、屯門の4駅でKCRの軽便鉄路と接続しています。全駅にホームドアが設置されていて写真を撮るにはちょっと...。

KCR西鉄のカラフルな車内 電車は日本製

電車は香港標準型の外吊りの両開き5扉のロングシート7両編成です。車内はカラフルですが、中吊り広告が無く、代わりに液晶モニタが設置されていてすっきりとしています。シートも香港標準のステンレススチール製。表面がウェーブ模様の入った梨地仕上げとなっていて、電車がブレーキをかけてもお尻が滑っていくことはありません。メーカプレートには、川重と近畿車輛の2社を見かけました。

高層団地をバックに走る軽便鉄路の電車 単行運転の他2両編成もある

こうして終点の屯門まで、30kmを30分ほどでむすびます。屯門駅では、高層団地の中に路線を張り巡らせている軽便鉄路の電車が出迎えてくれます。

 

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