“中国国鉄T454次特快”


中国の国鉄の列車種別は、現在では速い順に特快旅客列車、快速旅客列車、普通旅客快車、普通旅客慢車となっています。特快列車には列車番号にTが、快速列車にはKがつきます。

大連と哈爾浜をむすぶ旧南満州鉄道の路線のうち、瀋陽北−大連間400kmを走るT454次特快は、中国としては短距離の特快で、夜行区間がないため寝台車は連結していません。

▲ 瀋陽北駅で発車を待つDL牽引のT454次特快

編成は、大型の電気式ディーゼル機関車の次に電源車、硬座車(2等車)がずらっと並んで食堂車、軟座車(1等車)、また硬座車が続く20両近い長大編成です。

▲ 発車前のホームに立つ女性の乗務員 瀋陽北駅

各車両ごとに担当の乗務員がいて、発車前にはホームに立ち乗客の切符をチェックします。デッキの手すりに取り付けた号車番号札は、発射時には取り外して車内に取り込みます。

▲ T454次特快の硬座車

電源車は編成全体にエアコンの電源を供給しています。新しい車両を使った特快は、硬座車も固定窓で冷暖房完備、座席は4人がけと6人がけのボックスシートながら、白いカバーもかかっています。

▲ T454次特快の電源車

瀋陽北を発車すると、次の瀋陽に停車した後は終点大連まで、397kmをノンストップ4時間30分で走ります。

T454次特快に乗車したのは2001年の5月ですが、8月には大連−瀋陽間の電化が完成したはずです。今では高速電車が投入され、さらにスピードアップしていることでしょう。

戻る


-8" src="//asumi.shinobi.jp/encount">