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エアーズ・ロック

パースからケアンズへお移動は、国内線の飛行機です。時刻表ではこの間の所要時間が8時間。成田−ケアンズが7時間なのになぜ? と思ったら、途中オーストリアのへそとも呼ばれる大平原の中にある世界最大の一枚岩、エアーズ・ロックの空港に立ち寄るのと、パースとケアンズで2時間の時差があるためで、正味の飛行時間は5時間あまりでした。でも、この間に国際線並みの機内食が エアーズ・ロックの前後で各1回、計2回出ました。

飛行機から見た巨大な1枚岩 エアーズロック エアーズロック空港の赤茶けた大地の向こうに巨岩がそびえる

パース空港から乗った時は、私たち以外に日本人らしき人は一組の親子連れだけ 。チェックインのときに、エアーズ・ロックの見える窓側と言ったらバッチリとれました。飛行機は乾燥した赤茶けた砂漠の上をひたすら跳び続けます。

やがて、平らな大地に忽然と巨岩が現れます。 アボリジニの聖地ウルルにエアーズ・ロックはあります。世界最大の一枚岩には、この聖地の伝説が刻まれているそうですが、出張の次の目的地はケアンズ 、ここで観光に行くことはできません。

飛行機は旋回しながら周囲に何もないエアーズ・ロック空港に着陸します。ここで1時間近くの休憩。タラップから降りて歩いて空港ターミナルビルに入って一休みします。

エアーズ・ロック空港で大半の乗客が入れ替わってからは、日本人団体客も大勢乗ってきました。 離陸すると目にはいるのは、再び乾燥した赤茶けた大地とわずかばかりの樹木が延々と続く風景です。ケアンズが近づき熱帯雨林と泥水の川が見えてくるとほっとします。

 


ケアンズとキュランダ

ケアンズはオーストラリア北東部、クイーンズランド州北東部の人口6万人あまりの小さな都市です。近郊には、貴重な自然として世界遺産に指定されているクイーンズランド熱帯雨林グレート・バリア・リーフがあります。1984年に国際空港が開港してから急速に発展して、日本でもその名を知られるようになってきました。

熱帯の緑と海のケアンズ 高層ビルもあるが落ち着いたケアンズの町並み

前日までのパースのさわやかさとは一変して、ケアンズの気候は熱帯そのものです。私たちが訪れた時期がよくなかったのか、湿度が高くて蒸し暑く、ハワイのようなさわやかさはありません。また、熱帯雨林から泥水の川が海に流れ込むため海岸は濁り、海水浴はできません。 ケアンズには乾期もあるそうですので、その時はもっと違った気候なのかもしれません。

観光船に乗ってグレーとバリアリーフまで出かけないとケアンズの魅力はわからないようです。ケアンズの町中で上着を着てネクタイを締めているのは私たちだけ。仕事で来るところではないですね。

ケアンズ市内を走る小さなバス 熱帯の緑豊かなキュランダ駅のプラットホーム

帰国前日の午後になって時間があいたのですが、朝に出航したグレートバリアリーフへの観光船は夕方まで戻りません。郊外の山の中腹にあるキュランダとケアンズの間を走る観光列車があると聞き、ケアンズ駅で帰りの指定席を予約し、タクシーでキュランダ に向かいました。

列車を牽引するのはディーゼル機関車 外開きドアの木造客車

キュランダは元は鉱山の街、土産物屋やカフェレストランなどがたくさんあり、今ではケアンズ近郊の観光地となっています。かつての鉱山鉄道の線路を利用して、観光鉄道がケアンズとキュランダをむすんでいます。