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キュランダ鉄道の車窓

クイーンズランドレイルが運営するこの列車は、19世紀後半につくられた木造客車の長い編成を、GE製のディーゼル機関車が牽引するのんびりした列車です。100年以上生き抜いてきた木造客車 には、さすがに手が入れられていて、車内にはアングルで補強が入り、窓枠はブラウンのアルミサッシに 交換されています。

キュランダを発車した列車 バロンフォール駅に停車した列車

列車はキュランダを発車して5分ほどで滝の見えるバロンフォール駅に着きます。ここで10分ほど停車して、乗客はホームにおりて雄大な滝を見物します。 風向きによっては、ホームまで飛沫が飛んできます。

バロンフォール駅のホームから滝の見物ができる 腕木式信号機が使われていた

列車はゆっくりと下っていきます。やがてこの鉄道の最大のビューポイントが現れます。腕木式信号機の向こうに山肌から流れ落ちる滝 が現れ、その直前をヘアピンカーブの鉄橋で列車は180度進行方向を変えます。 

急カーブの鉄橋にさしかかる列車 後ろを振り返るとこんな長い編成が続いている

このように、車窓にすばらしい景色を眺めながら列車は徐々に高度を下げていき、ケアンズまで1時間40分の列車の旅が続きます。

クイーンズランドレイルウエー キュランダ鉄道の車窓

 


旅のヒント

フリーマントルはヨーロッパ調のきれいな港街です。パースには成田から週に3便の直行便があるとはいえ、街中でも日本人観光客はあまり見かけません。仕事ではなく、旅行でゆっくり滞在したいところです。

最近、パッケージツアーの価格が下がってから、ケアンズは日本でも人気がありますが、私は蒸し暑い気候がは好きになれません。 乾期に行けばもう少しさわやかな気候かもしれませんが、キュランダの滝が干上がっているかもしれません。

キュランダ鉄道は、午前中に2本の列車がケアンズを出発し、午後にキュランダ 発でケアンズに戻ります。車両の検査のためでしょうか、土曜日は1往復のみになるため注意が必要です。この鉄道に乗るならば、だんだん高度が上がって景色がよくなり、滝を見てから終点に到着する、午前にケアンズを出発するキュランダ行きの方をおすすめします。山から下りていくキュランダ発に乗ると、ドラマを最後の方から見ていくような感じです。

ケアンズとキュランダの間には、スカイレールという名の世界最長のロープウエイもあります。これを知らずにタクシーでキュランダまで行ってしまたのですが、片道は熱帯雨林を上から見下ろしながら行けるロープウエーがお勧めです。 ケアンズの鉄道の駅は街中ですが、ロープウエーの駅は街から離れているので、個人で行く場合は足の確保に注意が必要です。

オーストラリアは喫煙には厳しい国です。最近では、国際線も含め飛行機の全席禁煙は常識ですが、カンタスオーストラリア航空は、この点では先駆者です。空港ビルは全面禁煙で、トランジットの際も喫煙コーナーはありません。街中のマクドナルドでも、屋外のテラス席以外は全面禁煙です。でも、シンガポールとは異なり、日本食レストラン等では、たばこを吸えるお店もあります。

1997年3月旅
1999年7月記
2002年8月改

 


お役に立つリンク集

これからお出かけになる方や鉄道ファンの方に役立ちそうなリンクをそろえました