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太湖のほとりの無錫

無錫は、琵琶湖の3.6倍の面積を持つ、中国で3番目に広い淡水湖である太湖に面した都市です。太湖とその周辺は中国有数の景勝地で、蘇州とならんで無錫にも中国各地から大勢の観光客が訪れます。湖の風景を巧みに取り入れた名園、蠡園に隣接するホテルに宿泊しました。朝のラジオ体操のように、翌朝はホテルの庭で太極拳を教えてもらいました。

ホテルの部屋からみた太湖と蠡園 太湖の遊覧船から

船による太湖の湖上遊覧のあと、名産品である泥人形工場を見学してから無錫駅に向かいます。駅前でバスを降りた私たち外国人観光客を見つけた、粗末な身なりの親子が寄ってきて物乞いをすると、現地ガイドの女性が大声で怒鳴りつけて追い払います。今では、中国では貧しい農村から都市に出てくる盲流は知れ渡っていますが、当時としては共産主義の国家にあるはずのないものを見てしまい、気まずい思いをしてしまいました。

無錫市内のロータリー 車道と歩道の間に自転車道 無錫駅にいた建設型火車(蒸気機関車)

無錫駅のホームに出ると、向かいに建設型火車(蒸気機関車)が煙を上げてとまっていました。当時は、まだまだ中国全土で蒸気機関車が活躍していましたが、上海−南京のような幹線はディーゼル化されていて、駅構内の入れ替えや支線で細々と働いているのを目にするだけでした。

 


2次旅游に乗車

いよいよこの旅行のハイライト、上海発南京西行き2次旅游へ乗車です。列車は、朱色にクリーム色の帯の塗り分けをしたDLに牽かれて入線してきました。機関車の次の荷物車を除いて全車2階建てで、硬座車と軟座車の編成です。残念ながら、食堂車は付いていません。緑の客車を見慣れた目には、明るいクリームと朱色が眩しく映ります。

無錫駅で2次旅游の入線 ドアに立つ乗務員と乗客

無錫駅の入場券は、5分(0.05元)から1角(0.1元)に値上げのゴム印が押されていました。

無錫駅入場券