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スターLRT

3泊目のホテルは、市の中心に近いKTMコミューターのプトラ駅と、スターLRTのPWTC駅に近い、もとヤオハンの大型ショッピングセンターの前でした。1996年に開通したスターLRTでPWTC駅から都心に向かいます。LRTといっても路面電車ではありません。都心部は高架を走る電車で、第3軌条からから集電するため架線が無くすっきりしています。

外吊り3扉の2車体連接車を3組つないだ6両編成で、中間に運転台がないにもかかわらず、隣の車両へ移動が出来るのは貫通式の連接間だけ。座席はロングシートで、香港の地下鉄のようなステンレス製のぴかぴかのベンチ。固定窓で冷房完備の近代的な乗り物です。駅の多くは、写真のようにドーム型の屋根で覆われています。

6両編成のスターLRT ドームで覆われたスターLRTの駅

市の北部を起点に都心を抜け、東部に至る路線と、途中で分岐して南部に至る路線があり、両線とも同じ電車が運転されています。 もう1本のLRT路線であるプトラLRTとの接続駅、市の中心部にあるマスジッド・ジャメは、駅前に立つ歴史あるモスクの名前です。スターLRTは高架、プトラLRTは地下で交差しています。

 


ムルデカスクエアからチャイナタウンへ

マスジッド・ジャメのすぐ南側には、1957年にイギリスの支配からのマレーシア独立宣言がなされたムルデカスクエア(独立広場)があり広々とした芝生の広場となっています。道路の向かいは、植民地時代のイギリス連邦事務所だったスルタン・アブドゥル・サマド・ビルです。今は最高裁判所で、クアラルンプールの象徴の1つにあげられ、この周辺がクアラルンプールの中心地です。

20世紀初頭に建設されたモスク マスジッド・ジャメ 緑の芝生の広々としたムルデカスクエア

ここから南へ道をたどると、国立歴史博物館、店を覗くだけでも楽しい土産物屋ビルのセントラルマーケットがあり、クアラルンプールのアメ横、毎日が縁日のチャイナタウンに続きます。

   
最高裁判所 スルタン・アブドゥル・サマド・ビル     植民地時代のショップハウスの後ろにKLタワー

1階が店舗や食堂、2階が住居になった植民地時代のショップハウスの後ろにKLタワーがそびえ新旧の対比を見せています。1996年に完成したKLタワーは421mで世界第4位。コンクリート製のタワーとしては世界 一の街のランドマークです。

 

   
チャイナタウンでドリアンの品定めをする客     スパイラル線香の道教寺院

チャイナタウンの露店には海賊版のCDやDVDからサッカーのユニフォームの偽物、ドリアンをはじめとする各種の果物から生魚まで所狭しとならんで色々な匂いが入り乱れ、食べ物屋の屋台に人が集まりアジアの活気を肌で感じます。ここの天津甘栗がおいしかった。でも、スリに注意!

多民族国家マレーシアを象徴するかのように、チャイナタウンには渦巻き状の線香が下がった道教の寺院や、道路1本隔てれば極彩色の門を持つヒンドゥー教のスリ・マハマリアマン寺院が同居しています。

   
ヒンドゥー教寺院の門     豊かな緑に囲まれこぢんまりとした王宮

チャイナタウンのすぐそばには、地下のマスジッド・ジャメから高架へ駆け上がってきたプトラLRTの駅があり、次はKTMとの接続駅KLセントラルです。

KLセントラルの南側に王宮があります。国王は、マレーシア13州のうちスルタンを持つ9州の統治者の中から回り持ちで選ばれる制度だそうです。 中国系の富豪の邸宅を改造したという、豊かな緑に囲まれたこぢんまりとした宮殿の前には衛兵も立っていますが、何の緊張感もありません。