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広大なクングス公園

旧市街の西側には、緑豊かなクングス公園が広がります。1973年まで、マルメの街には路面電車が走っていたそうで、この公園の外周3/4に線路が敷設してあり、6月中旬から9月中旬までの夏季の週末限定で保存車両を運行しているのだとか。残念ながら、ゴールデンウイークの訪問では早すぎました。

公園内の中ーリップの向こうに建つのは、国境の街によくあるカジノ。

▲ クングス公園のカジノ

その隣にはこんなモニュメントも。

▲ 公園内のモニュメント

運河を挟んで向こうに建つのは15世紀のマルメ城。デンマーク王室の別荘から牢獄になり、今はマルメ博物館。雨が強くなってきたので、マルメ城には立ち寄らずに旧市街に戻ります。

▲ マルメ城

途中の運河沿いには、何やら白いモニュメント。

▲ 白いモニュメント

大型船舶のプロペラが空に向いています。運河の対岸、塔のある建物は世界海事大学。

▲ 船のプロペラ

 

再びマルメ旧市街

旧市街に戻ってきました。ストートリィ広場の市庁舎の裏に建つ、14世紀のゴシック様式は聖ペトロ教会。

▲ 聖ペトロ教会

旧市街を抜け、

▲ 旧市街のホテルが立ち並ぶ一角

聖ペトロ教会を背に運河を渡って、

▲ 旧市街から駅へ向かう

早めにマルメ中央駅へ戻ってきました。

▲ マルメ中央駅

 

マルメ中央駅の列車

駅前に停車するのは、LRTのような3車体連節バス。運行するのは、電車と同じ Skånetrafiken。このバス、バックできるのかな。

▲ 3車体連節バス

マルメ中央駅の地上の頭端式ホーム。 Skånetrafiken が運行するローカル列車は、フランス製アルストームの部分低床4車体連接車。

▲ マルメ中央駅

首都ストックホルムから高速列車SJ2000が到着し、ホームに降り立つ乗客。

▲ 高速列車SJ2000

SJ2000はスウェーデンが開発した最高速度200km/h、振り子式の高速列車。編成の一端に流線型の電気機関車を連結したプッシュプルの7両固定編成。曲線を高速で走行するため、機関車を除いて6両の客車は振り子式。

▲ 頭端式のホームにSJ2000が並ぶ

プラグ式のドアの窓に、LEDで号車番号と行先を表示。

▲ SJ2000の側面

6両の客車は、2等車4両のほかに1等車と、半室ビストロの合造車も連結。

▲ SJ2000のビストロ

停車中の2本の列車のうち片方は2編成を併結。正面下部のカバーが斜めにせり上がって、連結器が出てくる構造。左が機関車、右は制御客車。

▲ SJ2000の連結面

運転室のある制御客車。

▲ SJ2000の制御客車

マルメ中央駅を発車していく高速列車SJ2000。一部のコペンハーゲンンまで乗り入れる車両は、デンマークに対応した電圧と周波数、信号システムを併設。

▲ マルメを発車して行くSJ2000

こちらは、先ほど到着したSJ2000の制御客車。

24年前にストックホルムを初めて訪れた時に乗ったのは、電気機関車の牽く客車列車のインターシティーだったけど、当時の看板列車はX2000と呼ばれていたこの車両。そのころはグレーではなく、もっと精悍な塗色だったが、四半世紀を経ても名前をSJ2000に改めただけで継続使用されていて、まだ後継の新型車は登場していないらしい。

▲ SJ2000の制御客車

予定した時間より早いけど、コペンハーゲンに戻ることに。スウェーデンクローネで切符を買ったら、日本円換算では往路のデンマーククローネより少し安かった。

▲ 近郊列車の券売機

出てきた切符は、こんなスーパーのレシートのようなペラペラの感熱紙。

▲ コペンハーゲン行きの切符

マルメ中央駅地下ホームのローカル列車。

▲ マルメ中央駅地下ホーム

ローカル列車の行き先を見ると、オーレスン橋の手前の Hyllie 止まり。

▲ 地下ホームのローカル列車

 

オーレスンリンクでコペンハーゲンへ

地下ホームに、ET型電車のコペンハーゲン方面ヘルシンゴー行きが入線。

▲ ヘルシンゴー行き

3両1ユニットの中間車は、台車部分を除く2個所のドア間が低床。自転車スペースにもなるよう、跳ね上げ式のロングシート。一人がけの座席のは車椅子用。空港利用者のためか、荷物棚も設置。

▲ 中間の低床車の車内

ユニット間の連結面は運転席を折りたたみ、貫通幌代わりのゴムタイヤを押し付ける方式。

▲ ゴムタイヤを押し付けるユニット間の連結面

往路と違って、復路のスウェーデンからデンマークへは難民の移動方向ではないためか、国境駅でのパスポートチェックはなし。

ゆったりとしたボックスシートの2等席。車端部の1等席は、ヨーロッパの近郊列車あるあるで2等と同じ座席。差をつけているつもりか、表面を革張りにして、枕は逆に布張り。

▲ オーレスンリンクの2等席

オーレスン橋を渡る車窓から、向こうに数多くの風車。周辺海域が水深の浅いバルト海や北海のデンマークは、洋上風力発電大国。

▲ オーレスン橋から見た洋上風力発電の風車

コペンハーゲン空港駅で大勢の乗客が下車。マルメにも地方空港はあるらしいが、北欧最大規模の隣国の首都の国際空港を利用した方が圧倒的に便利なのでしょう。ここを拠点とする航空会社は、ノルウェーも含む北欧3か国が共同で運行するスカンジナビア航空。

マルメから36分で、コペンハーゲン中央駅に戻ってきました。

▲ コペンハーゲン中央駅に着いたET型電車

2019年4月旅
2022年1月記


お役に立つリンク集

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