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ベルゲンの街

ベルゲンは北海に面した人口約22万人の美しい港町で 、ノルウェー第2の都市です。駅前からまっすぐ西へ歩いて、海に向かうと魚市場があります。 ノルウェーは漁業が盛んな国で、捕鯨国でもあります。でも夕方の魚市場には魚はなく、イスとテーブルを並べてビヤガーデンになっています。その向こうには、ハンザ同盟時代のドイツ風洋館が復元され 世界遺産にもなっているブリッゲンの家並みが連なっています。

港の魚市場からみたブリッゲンの家並み 山の右上の白い建物がケーブルカーのフロイエン山駅

食堂車での夕食をとりそこなったのですが、 列車が遅れたため帰りの最終列車まで2時間余りの滞在で、レストランでゆっくり食事をしている余裕がありません。ゆでた甘エビのサンドイッチを買って(物価が高い! でも美味)、登山電車(と書いてありますが実際はただのケーブルカー)で標高320mのフロイエン山に登り、展望台で市内を見下ろしながらの簡単な夕食としました。

フロイエン山から見たベルゲンの街並み 右方向が北海

市内を散策したあと、乗り遅れないようにベルゲン駅に戻ります。ベルゲン21時45分発のヴォス行き最終電車をのがすと、次はオスロ行きの寝台急行になってしまいます。

     
フロイエン山のケーブルカー       ドーム屋根のベルゲン駅 ヴォス行普通電車

普通電車は中央にドアのある赤い車体の2両編成。片側3人がけ、通路をはさんで2人がけの前向の固定クロスシートです。曲線の多い線路をかなりのスピードでとばします。23時ちょうどにやっと暗くなったヴォスに戻り、長く充実した1日が終わりました。

     
ベルゲン駅で発車を待つオスロ行き夜行急行列車       寝台車は2段ベッドの個室

 


ヴォスからオスロへ

オスロへ向かう観光バスは、ヴォスから分岐するわずか1駅のローカル線に沿って走ります。ローカル線の終点駅を過ぎても道路に沿って路盤の跡は続き、鉄橋が残っているなど、明らかに廃線跡とわかります。バスの運転手さんに尋ねると、ノルウェーでも利用者の減った赤字ローカル線が廃止されているとのことでした。

     
ハルダンゲンフィヨルドの船内より       氷河が車窓に迫る

バスはフェリーに乗り込み、ノルウェーで2番目に長いとされるハルダンゲンフィヨルドの対岸に渡ります。日本ならば橋を架けそうな距離ですが、ノルウェーのフィヨルドでは景観保護もあってフェリーが使われています。再び高度を上げて道路がオスロとベルゲンを結ぶ鉄道と平行するようになると、車窓に氷河が間近に迫ってきます。

 


オスロ市内観光

オスロは全長100kmに及ぶオスロフィヨルドの奥に位置する都市で、人口約48万人のノルウェー王国の首都です。宿泊したホテルは市の中心、王宮の近くでした。王宮とオスロ中央駅を結ぶ長さ1.5kmのカールヨハン通りがオスロのメインストリートで、途中に国会議事堂もあります。いずれも街中のビルの一つです。

王宮前の衛兵の交代 王宮とオスロ中央駅を結ぶカールヨハン通り

王宮のすぐそばに、国立美術館があり、かの有名なムンクの「叫び」をはじめ、マネ、セザンヌ、ピカソなど美術の教科書に登場する世界的な絵が何点も展示されています。しかも入場は無料(別の場所にあるムンク美術館は有料です)で誰でも入れます。

     
オスロの国立美術館       国立美術館所蔵のムンクの「叫び」

「叫び」の展示されている部屋も、係員がいなくなり無人になることもあります。長野の前に行われたリレハンメル冬季オリンピックのどさくさで盗まれ(その後買い戻したという噂があり現在はもとのところに展示されています)たのもうなずけます。

2004年に強奪されたムンクの叫びは、ムンク美術館が所有するものだったそうです。

     
彫刻家ヴィーゲランの作品 ヴィーゲラン公園       30人余りで漕いだバイキング船

翌日は、屋外にいくつもの彫刻家ヴィーゲランの作品がおかれているヴィーゲラン公園、オスロオリンピックに使われた市内を見下ろす位置にあるホルメンコレンのジャンプ台、発掘された9世紀バイキング時代の手こぎの船の展示されているバイキング船博物館などをめぐりました。