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このように、今では本線は1日1往復の列車が運転されるだけになってしまった阿里山森林鉄路ですが、私が乗車した1987年には、まだ4往復の定期列車に加えて、日曜日には片道が夜行となる列車まで運転されていました。
車次 | 車 種 | 嘉義站開 | 北門站開 | 到阿里山站 | 備 考 | |
上 山 |
11 211 1 51 305 5 215 |
阿里山號※ 中興號 阿里山號○ 普通車 ○ 中興號 ○ 阿里山號○ 中興號 |
− − 08.00 08.40 11.00 13.45 14.40 |
00.01 07.10 08.07 08.48 11.05 13.52 14.48 |
04.00 10.22 11.10 12.35 14.02 16.54 17.55 |
※記號係夜間列車「九九九」毎逢星期日開行 (非星期日若有團體50人可開行) ○記號係定期開行列車 森林浴之旅(二日遊) |
車次 | 車 種 | 阿里山站開 | 到北門站 | 到嘉義站 | 備 考 | |
下 山 |
26 1 52 6 302 |
阿里山號○ 普通車 ○ 阿里山號○ 中興號 ○ 阿里山號※ |
08.45 09.25 13.27 14.25 14.55 |
11.45 13.12 16.28 17.21 18.02 |
11.52 13.20 16.35 17.26 18.08 |
二日遊 九九九 |
阿里山にそびえる神木のヘッドマークをつけた阿里山号は、全車指定席。阿里山森林鉄路の看板列車です。台湾製の4両編成の客車は1人がけと2人がけの回転式リクライニングシート、固定窓に冷房完備で、冷房用の電源を持つ日本製のディーゼル機関車がつきます。わずか1日1往復の運転となった今でも、当時と同じ車両が使われているようです。
中興号は、3両編成の日本製のディーゼルカーでした。
普通列車は、雑多なロングシートの客車にディーゼル機関車がついていました。
阿里山森林鉄路の始発駅は、国鉄西部幹線の嘉義駅(中国語では駅は“站”という字を使います)です。ここから南は熱帯という北回帰線が通る台湾中部の都市で、台北−高雄間の特急に相当する“自強”号も停車します。
嘉義駅の本屋よりのホームから発車した阿里山森林鉄路は、すぐに南北に走る国鉄西部幹線から分かれ東に向かいます。市街地を5分ほど走ると北門駅です。観光バスでやってくる団体客はここから乗車します。ちょうど、大井川鉄道の新金谷に相当します。ちなみに、阿里山森林鉄路は大井川鉄道と姉妹鉄路で、その関係を示すプレートが阿里山号のドアのそばに貼ってます。
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阿里山森林鉄路の始発 国鉄嘉義駅前 | 運転台を備えた荷物車を連結した普通列車 |
北門にはヤードがあり、貨車も含めいろんな車両が留置されています。私たちが、バスで北門駅に着いたとき、下山してきた普通列車が嘉義に向かって発車していきました。
北門駅の留置線にとまっていた阿里山号の編成が、機関車を先頭に回送で嘉義に向かいます。この列車が嘉義で阿里山行きとなって、客車を先頭にして折り返してきます。
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北門から嘉義に向かう阿里山号の回送列車 | 貨車も運転台が |
北門駅で阿里山号に乗車したら、指定された席には既に嘉義からの乗客が座っています。ダブルブッキングかと思い車掌にただしたところ、乗車券への号車番号の記入ミスとわかり、車両を移動します。阿里山号には、貫通扉はあるのですが、幌が付いていません。走行中の通り抜けはスリリングな体験です。
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阿里山森林鉄路は大井川鉄道と姉妹鉄路 | 服務小姐がお茶のサービス |
服務小姐(サービスガール)が乗車していて、お茶を配ってくれます。彼女は手にやかんを持ったまま、身軽に走行中の車両の間を行き来しています。