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ミュンヘンの市電

ミュンヘンの市内交通の主力は、ドイツの他の多くの都市と同様に、Sバーン(市内電車)、Uバーン(地下鉄)とトラム(路面電車)です。いずれもミュンヘン交通局の経営、系統番号が表示されて分かりやすくなっています。ホーフブロイのビヤホールに向かう通りには、旧型車やドイツから技術導入した熊本市電と同じ顔をした全低床車が頻繁に行き交っています。

ミュンヘン市電の旧型車 ミュンヘン市電の新しい低床車

 


ロマンチック街道の街

翌日は、再びバスでロマンチック街道を北へ、美しい小さな中世の街並みを残す街をめぐります。アウクスブルク、ディンケルスビュールに立ち寄り、ローテンブルクにやってきました。第二次世界大戦で街の40%が破壊されたそうですが中心部の被害は少なく、後に再建され完璧に中世都市の姿を再現しています。市の周囲を城壁が取り囲み、市庁舎の塔に登ると街全体が見渡せます。隣の市議宴会館には仕掛け時計があります。名物だそうですが人形が杯を飲み干すだけで、最近の日本の仕掛け時計を見慣れた目には、えっ、もう終わり? でも、ローテンブルクは人形とおもちゃの博物館や一年中クリスマス用品を売っているお店など、楽しい街です。

ローテンブルクの街を囲む城壁 塔の下が門 市庁舎の塔から見たローテンブルクの家並み

ロマンチック街道はローテンブルクからさらに北へ、ヴュルツブルクへ続きますが、バスはここから西に向きを変え、ネッカー川に沿って山腹に古城が続く古城街道を一路ハイデルベルクを目指します。

 


大学の街ハイデルベルク

古い橋のたもとからネッカー川の向こうに古城を望むレンガ色の都市、ハイデルベルクは、ハイデルベルク大学を中心にした大学の街でもあります。市街地の東端近く、丘の上に立つハイデルベルク城は、13世紀以後の色々な時代の城壁と塔と庭園から成り立っています。その中心はフリードリヒ館で、裏手のバルコニーからは、右手にネッカー川にかかる石橋、カール・テオドール橋が、左手には聖霊教会が見渡せます。

ハイデルベルク城から見た街並み ハイデルベルク城フリードリヒ館

ドイツの多くの都市と同様に、ハイデルベルクの市内交通の中心はトラムです。他の多くの都市のトラムが終点をループ線にして、バスのように片側のみに運転台とドアを持つ車両ですが、ここハイデルベルクのトラムは前後に運転台と両側面にドアがある、日本と同じ構造をしています。新型の低床車と広島電鉄に来たドルトムント市電と同じ顔をした旧型車を見かけました。バスの中からのスナップだけで、こんな写真しか残せずに残念です。

ハイデルベルク駅前の市電旧型車 ハイデルベルク市電の新型車