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ドイツ最高峰、標高2,962mのツークシュピツェの山頂展望台から見下ろすアイプ湖と雪が残る周辺の山々。その向こうに霞むのは、ドイツ・バイエルン州の平原。
▲ 山頂から望むアイプ湖
アイプ湖畔と山頂を直結するロープウェーは、改良工事が終わって運行を再開したものの、山頂の施設はまだ一部工事中で立ち入れない所も多い。
▲ ドイツ側の山頂展望台は一部工事中
湖畔をズームアップすると、ロープウエー乗り場から途中1個所の鉄塔を経て山頂に続くルートがよくわかります。
▲ 湖畔のロープウェー乗り場
ズームを引けば、トンネルに向かう登山電車の線路も。
▲ 登山電車の線路がよくわかる
▲ 山頂に到着するゴンドラ
目の前の十字架のようなものが立つところがツークシュピーツェ山頂。展望台から山頂まで通路があるけど、積雪のある今の時期は閉鎖されています。
▲ ツークシュピーツェ山頂
ここにはドイツ・バイエルン州とオーストリア・チロル州を隔てる国境線が引かれていて、隣に建つのはオーストリアの展望台。インスブルク側からロープウェーが通じていて、地図で見るとミュンヘンよりインスブルクの方が遙かに近い。
▲ オーストリア側の山頂展望台
でも、スキーシーズンの終わりで休業中なのか、国境を越える通路が閉まっています。
▲ 国境の通路が閉じられていた
帰りは山頂からアイプ湖に向け、ロープウェーは標高差2,328mを10分で一気に下山。
▲ 半分まで降りてきた
▲ 上空からアイプ湖駅が見える
▲ 湖畔から見上げるツークシュピツェ
雪山を映し、ボートが浮かぶ湖畔でしばし休憩。
▲ アイプ湖
アイプ湖駅のホームには、先ほど山頂駅で見かけた電気機関車19号が牽引する列車が停車中。
▲ 機関車牽引の列車が停車中
19号は、2016年シュタッドラー製の新鋭機。調べてみると出力が1200kWと大きいが、最高速度が24km/hなのでラックレール区間の専用機かも。
▲ 電気機関車19号
19号に連結している客車2号は、電車に移行する前に電気機関車牽引で運行していた時代の生き残りと推測。ネットの古い写真を見ると、平坦線では凸型の2軸の電気機関車が牽引し、客車の山側にヘッドライトがあるので、ラックレール区間では上り下りとも重い機関車が下側について、プッシュプルで運行したものと思われます。
▲ 客車2号
2号の内装は暖かみのある木製。デッキから、ドアで仕切られた車内はボックスシート。急勾配に合わせて、座面の傾斜角は微妙に変えている。
▲ 客車2号の車内
ツークシュピツェ側に連結している貨車が、先ほど山頂駅で見かけたタンク車から、無蓋車に交代している。貨車の運転席の前に掲げた〇にAの字の札は、続行運転時に最後であることの表示で、この後にはもう列車が来ないことを示すものだとか。
▲ 貨物列車
駅構内の踏切を渡るとき、2本のレールより高いリンゲンバッハ式ラックレールを乗り越えるとき、足をとられないようにこんな仕掛け。
▲ ラックレールのある踏切の構造
山から下りてきた電車が、ポイントを渡ってホームに入線。シーメンス製のボギー車で、正面に貫通扉は無く、1枚窓で運転席は中央。運転室の側面に、進行左側にのみ扉を設置。
▲ 電車が山から下りてきた
2両永久連結なのか、片運転台車を背中合わせにした2車体に同じ番号が振られた、11号と10号の2ユニットを連結した4両編成。
▲ アイプ湖駅に入線
途中駅のグライナウで山に向かう電車と交換。
▲ グライナウで列車交換
車内は背ずりの低い4人のボックスシート。運転席のない連結面も1枚窓非貫通で妻面に座席を配置。
▲ シーメンス製11号の連結面側の車内
運転室側の車内は、扉の位置を避けて3人がけと1人がけの座席配置に。
▲ 11号の運転室側の車内
DBとの接続駅、ガルミッシュまで戻ってきました。
▲ 終点ガルミッシュに到着
向こう側は、ドイツ鉄道DBのガルミッシュ・パルテンキルヘン駅。
▲ DBのガルミッシュ・パルテンキルヘン駅
普通列車RBに乗ってさらに先へ、オーストリア国境の街、ミッテンヴァルトに向かいます。
▲ ガルミッシュ・パルテンキルヘン駅に停車するタレント2
▲ ミッテンヴァルトへ向かう車窓
20分ほどで、背後に岩山がそびえるミッテンヴァルト駅に到着。
▲ 岩山がそびえるミッテンヴァルト
この列車の行き先は、国境を超えたオーストリアのゼーフェルト。インスブルックの手前で折り返すけど、各駅停車の国際列車です。
▲ 行き先表示はゼーフェルト・イン・チロル
ガルミッシュ・パルテンキルヘンから200m以上あがり、ここの標高は913mの高原の街。駅舎の背後の山は、2385mのカーヴェンデル山。山頂までロープウエーが通じているらしいが、時間に限りがあり、ツークシュピツェに登ったからもういいか。
▲ ミッテンヴァルトの駅舎
駅から西へ伸びるバーンホフ(駅)通りを、旧市街に向かいます。満開の桜の向こうは、ミッテンヴァルト市庁舎。
▲ ミッテンヴァルト市庁舎
市庁舎前広場から見上げるカーヴェンデル山。
▲ 4月末の高原の街は桜が満開
旧市街の建物は三角屋根に木製のバルコニー、オーストリアのチロル風。その壁面に200年以上前に描かれたという絵が残っているといわれているけど、それほど古くはないような建物も。
▲ 銀行のATMの上に壁画
▲ 絵になる絵のある建物
▲ チロルの風景でしょうか
▲ 窓の周囲の飾りは描いたもの
▲ この通りが繁華街のオーバーマルクト
18世紀の中頃に建てられた、聖ペーター・聖パウル教会の鐘楼には、聖ペーターと聖パウルが描かれている。
▲ 聖ペーター・聖パウル教会の鐘楼
▲ 教会の裏にあった何かの碑
ミッテンヴァルトは、バイオリンの製造でも歴史のある街。教会の裏で、金のバイオリンの看板が出ているのはバイオリン博物館。
▲ 左の金のバイオリンが下がるのがバイオリン博物館