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ニュルンベルク旧市街の北端の小高い丘の上に建つのがカイザーブルク、ニュルンベルク城。
▲ ニュルンベルク城
11世紀に要塞として建設が始まり、その後居城に改築して16世紀の今の姿になった、神聖ローマ皇帝の城です。
▲ ニュルンベルク城内
城からは、中世の雰囲気が漂うニュルンベルク旧市街が一望。
▲ 城から見た旧市街
ニュルンベルク名物と言えば、ニュルンベルガー・ヴェルスチンという名の細いソーセージ。前回の訪問時に食べ損なったので、旧市庁舎前にある焼きソーセージの有名店で昼食に。
▲ 昼食にニュルンベルガー・ヴェルスチン
中央駅への帰り道に渡るベーグニッツ川は、ムゼウ橋の隣にかかるフライシュ橋。ここから下流側の眺めもなかなかのもの。
▲ フライシュ橋からベーグニッツ川の眺め
ニュルンベルク中央駅は、東西南北に南東と南西を加えた6方面の鉄道路線が交差する主要駅。次々と列車が入線してきます。最近ではドイツ鉄道も機関車牽引から車両の電車化が進行しています。ヨーロッパの大手3社にシュタッドラーを加えた4社の既製品がシェアの大半を占めていて、日本の電車との違いは、各社の製品とも部分低床の連接車であること。
▲ ミュンヘン行きのRE
▲ アウクスブルク行きのローカル列車
111型電気機関車が二階建て客車を牽引して、レーゲンスブルク方面のREが入線してきました。
▲ レーゲンスブルク方面のRE
ニュルンベルク中央駅からREで1時間ほど、レーゲンスブルク中央駅に到着。プッシュプル編成の列車の最後部は、運転室付きの制御客車。
バイエルンチケットを使ってみて、青春18切符との違いは周年発売であることと平日の通用が9時以降。ICやICEに乗れなくてもREで快速列車網が充実しているので、これだけで十分に実用になる点でしょう。
▲ レーゲンスブルクに到着
最近のヨーロッパの鉄道では、上下分離方式により旧国鉄以外にオープンアクセスオペレータによる運行が増えていて、ここレーゲンスブルク駅でもいろんな塗色の車両を見かけます。アルストムのコラディアコンチネンタルを導入してバイエルン州で旅客列車を運行する agilis は、レーゲンスブルクに本部を置く会社らしい。
▲ agilisの列車
中線に停車する ALEX の変わったラッピングの電気機関車とディーゼル機関車。ミュンヘンを起点に南ドイツと、北東へレーゲンスブルクを経てチェコのプルゼニやプラハ方面の列車を運行する会社。バイエルンチケットで乗車可能か未確認、要注意です。
▲ ALEXの電気機関車
▲ ALEXのディーゼル機関車
レーゲンスブルクの駅前には、ヨーロッパ各国に路線を広げる格安高速バスのFLIXバス。LCCも含め、交通機関の競争は熾烈です。
▲ レーゲンスブルク中央駅
レーゲンスブルクの旧市街も、ニュルンベルクと同様に中央駅の北側に広がります。古代ローマ時代からの歴史があり、中世にはドナウ河畔の塩の積み替え場所から交易都市として発展し、第二次世界大戦の戦災を受けなかったので、17世紀に神聖ローマの帝都として栄えた姿がそのまま残っています。
▲ レーゲンスブルクのマクシミリアン通りの街並み
中央駅からマクシミリアン通りを北へ歩いて15分ほど、旧市街の入口に立つのが大聖堂。13世紀後半に着工し、最後の尖塔の完成まで600年を要したのだとか。
▲ レーゲンスブルク大聖堂
▲ 大聖堂の正面
堂内では、13世紀から14世紀のステンドグラスがそのまま残っています。マニュアルで露出を絞ってみたけど、色の再現が難しい。
▲ 大聖堂の内部
▲ マニュアルで露出を変えてみたけど
微笑みの天使像は、13世紀後半の作品。
▲ 微笑みの天使像
世界最大の壁掛け式パイプオルガンは、ぐっと新しくて2009年の設置。高さ15mの位置に演奏台があり、エレベータで上がる構造だとか。
▲ パイプオルガン
旧市街の狭い路地。店の看板を見て歩くのも楽しい。
▲ 旧市街の路地
▲ 店の看板
大聖堂から狭い路地を抜けると時計塔のある旧市庁舎。
▲ 旧市庁舎付属の塔
旧市庁舎の黄色い建物は、17世紀の半ばから19世紀初頭まで神聖ローマ帝国議会が開催された建物で、今は帝国議会博物館。
▲ 帝国議会博物館
旧市庁舎の先にはドナウ川が流れ、ドイツ最古の石橋が架かっています。
▲ ドナウの流れに架かるドイツ最古の石橋
旧市街の住宅の1階にトンネルがあるので入ってみると、
▲ 住宅の1階の通路
四方を建物に囲まれたこんな中庭が。
▲ 住宅地の中庭
駅への帰り道で“1€”の看板を掲げた EuroShop を発見。ドイツの百均だけど、品揃えは日本の百均に比べ見劣り。
▲ ドイツの百均 EuroShop
レーゲンスブルク中央駅に戻ってきました。向こうのホームに ICE-T と ALEX が停車しているけど、バイエルンチケットが使えるREでミュンヘンに戻ります。
▲ レーゲンスブルク中央駅の ICE-T と ALEX
ミュンヘン中央駅に帰ってきたとき、ICE4に初めて出会いました。電車タイプの最新型だけど、経済性を優先して営業時の最高速度は250km/hまでなのだとか。今後は、ICE1と機関車プッシュプルのICの置き換えが進むのでしょう。
▲ ICE4とICE3
駅の外に出ると、目の前を旧型のトラムが通過。初めてミュンヘンを訪れた21年前にはブレーメン型低床車とともに活躍していた、2000番台の2車体2台車の連節車が同じ構成の3000番台の付随車を牽く編成。 まだ生きていたのは動態保存車として運行中なのか、残念ながら後ろ姿を見かけたのはこの時だけ。21年前の旧型トラムは、こちら。
▲ ミュンヘンの旧型トラムの後ろ姿