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イタリア8日目は、フィウミチーノ空港から夜便で帰国です。イタリアからの帰国便にはローマ発を選ぶことが多いけれど、何度も訪れてもまた来たくなる街です。今回は、同行者のうち2人が実質的に初ローマなので、地図を見なくても回れる定番コースを案内することに。ローマの地下鉄、バス、トラムに共通の1日券を買って、まずはテルミニから地下鉄A線でスパーニャへ。
▲ スペイン広場
今日も、スペイン広場は観光客で大賑わい。
▲ スペイン階段の上から
スペイン階段を上がったトリニタ・ディ・モンティ教会前の、同名の広場に立つサルスティアーノ・オベリスク。
▲ サルスティアーノ・オベリスク
この場から望む、近くにサンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ聖堂と、遠くにサン・ピエトロ寺院のクーポラ。
▲ サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ聖堂とサン・ピエトロ寺院のクーポラ
階段を下りて、トレビの泉へ。またローマに戻ってこれるように、後ろ向きでコインを投げ入れたけど、2020年の訪問はコロナ禍で断念することに。
▲ トレビの泉
ローマ時代、紀元2世紀の再建から築1900年になるパンテオン。石造りの建物は長持ちします。
▲ パンテオン
この日5月5日は何があるのか、パンテオン内のイタリア初代国王、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の墓と、第2代国王ウンベルト1世の墓の前に黒いマント姿の人々が。
▲ ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の墓
▲ ウンベルト1世の墓
パンテオンのすぐ横、ミネルヴァ広場に立つ像の上に乗るのは、紀元前6世紀の短いオベリスク。右側のファザードに工事の覆いがかかったサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会 。
▲ ミネルヴァ広場と工事で足場と覆いがかかったサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会
この教会に入るのは初めてだけど、祭壇の上は青いフレスコ画の天井。有名な画家彫刻家の作品が無料公開されたミニ美術館のよう。
▲ 主祭壇
▲ ミケランジェロのあがないの主キリスト像
▲ カラファの礼拝堂
▲ 受胎告知の礼拝堂
▲ 主イエス・キリスト
休憩を兼ねての昼食は、近くのバールで。
▲ バールで昼食
フィレンツェでも見かけたけれど、街中にEVの充電スタンド。
▲ ただいま充電中
南北に細長いナヴォーナ広場は、ローマ時代の競技場跡。
▲ ナヴォーナ広場
広場には、ナイル川、ガンジス川、ドナウ川、ラプラタ川の世界の4つの大河を擬人化した四大河の噴水があり、中央にはオベリスク。
▲ 四大河の噴水
テルミニ駅とサンピエトロ寺院を結ぶ、いつも観光客でいっぱいの64番のバスで、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂の建つヴェネツィア広場へ。
▲ ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂
真ん中には衛兵が守る無名戦士の墓。
▲ 無名戦士の墓と衛兵
その裏にあるカンピドーリオの丘。階段を上ったカンピドーリオ広場に面して建つローマ市庁舎と、その前のマルクス・アウレリウス帝の騎馬像。
▲ カンピドーリオ広場の市庁舎
広場の横にはカンピドーリーニ美術館。
▲ カピトーリニ美術館
カンピトーリオの丘から望むフォロロマーノ。
▲ カンピトーリオの丘からフォロロマーノ
丘の裏から階段を下りて向かう、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会。工事中らしく、外壁の覆いに印刷してオリジナルらしく見せるのは、ヨーロッパでよくある手法。
▲ サンタ・マリア・イン・コスメディン教会
ローマの休日で世界に知られるようになった真実の口。同行の3人は記念写真の行列に並んだけど、私は外で待つことに。
▲ 1組ずつ記念撮影
近くのバス停まで路線を確認に行って戻ってくると、何だ、柵越しに外から見えるんだ。
▲ お決まりのポーズで
教会前からバスに乗ってコロッセオへ。隣に建つのは、コンスタンティヌスの凱旋門。雲行きが怪しくなってきた。
▲ コンスタンティヌスの凱旋門
ローマでもう1泊する同行の2人はコロッセオに入るというので、ここで分かれて帰路につくことに。
▲ コロッセオ
いきなりの雷雨に見舞われ、慌てて地下鉄B線コロッセオ駅に駆け込みます。
▲ いきなりの豪雨で地下鉄に駆け込む
以前に乗った時は落書きがひどく、治安が悪そうのイメージだった地下鉄B線の車両は、スペインCAF社の新型に置き換わり、綺麗になっていました。
▲ コロッセオでB戦に乗車
テルミニで乗り換えたA線は一足先に同じ新型車に。1つ目のレプブリカ広場で下車。
▲ A線のレプブリカ広場で下車
地上に出ると、丸い広場の中心にはギリシャ神話の妖精ナイアディの噴水。
▲ レップブリカ広場
広場から、サンタ・マリア・デッラヴィットリア教会に向かいます。17世紀のバロック様式のファザードの右隣の建物は農林省。すぐ近くには大蔵省もあり、ここはローマの霞が関。
▲ サンタ・マリア・デッラヴィットリア教会
天井やクーポラにはフレスコ画。白い天使が浮き彫りになっていて、広くはないけど豪華な内装。
▲ 主祭壇とクーポラ
▲ フレスコ画の天井とパイプオルガン
この教会を有名にしているのは、彫刻家ベルニーニの傑作“聖テレジアの法悦”の白い大理石の彫刻。でも、訪問時は工事の鉄パイプが組まれ、丸天井から降り注ぐ光もシートに遮られて残念な姿に。
▲ 聖テレーザの法悦
レプブリカ広場まで戻ってきました。遺跡に十字架のサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会は、3〜4世紀の古代ローマ時代のディオクレティアヌス帝の浴場をそのまま活用して、16世紀にミケランジェロの設計で建てた教会だとか。正面の写真を撮り忘れて2012年に訪問時の写真を流用したので、この日の天気と違って背景が青空。
▲ サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会
中に入ると、崩れかけた遺跡の外観からは想像できない広大で荘厳な教会です。
▲ 主祭壇
翼廊の礼拝堂にある祭壇画の多くは、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂から移設されたものだとか。
▲ 礼拝堂の祭壇画
▲ 礼拝堂の祭壇画
▲ 礼拝堂のパイプオルガン
レプブリカ広場からホテルに戻り、フロントに預けてあった荷物をピックアップ。テルミニ駅前からバスでフィウミチーノ空港に向かいます。空港内で見つけた真実の口のレプリカ。空港では誰も、口に手を入れたりはしませんね。
▲ フィウミチーノ空港の中にこんなものが
旅のヒント
ドイツのミュンヘンからローマまで、北から南へ列車を乗り継ぎながらのゴールデンウイークの10日間。この旅行の計画は、3泊した北イタリアのボルツァーノを中心に組み立てました。
ドロミテ山塊に行ってみたいというのが発端ですが、4月末から5月初旬の時期はスキーシーズンが終わって夏山が始まる前のオフシーズン。ネットで現地の状況を調べてみると、ロープウエーやリフト、路線バスも本数が少ないだけではなく運休の区間もあり、公共交通機関による個人での移動には膨大な時間の無駄が生じることが判明。まだ雪が降ることもあり、レンタカーも選択肢に入りません。
現地の状況に詳しい旅行会社に問い合わせをしたところ、専用車での1日周遊のコースを提案いただき、依頼することに。悪天候で山が見えない日では、ドロミテに行く意味がないので、当日の天気予報を見て予約した日の前または後に日程変更が可能か尋ねたら、オフシーズンなので対応してもらえることに。結果的には、予約日が天候に恵まれ、予定通りにドロミテを満喫することができました。
次の機会があれば、今回行けなかった東ドロミテを巡りたいと思っています。
2018年4-5月旅
2021年2月記
お役に立つリンク集
これからお出かけになる方や鉄道ファンの方に役立ちそうなリンクをそろえました