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バスでインペリアル・タラコ広場まで戻って下車して旧市街へ。細長い広場に面して、屋上にカタルーニャ州旗が翻るのは、タラゴナ市庁舎。
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タラゴナ市庁舎起伏のある旧市街には、歩道だけ階段になったこんな坂道も。上からぶら下がる天使は、クリスマスの装飾。
▲ 旧市街の坂道
工事現場のようだけど、世界遺産のマークがあるので古代ローマ時代の遺跡でしょう。左の黄色い建物の窓や、バルコニーの人物は騙し絵。
▲ 傾斜地で遺跡を発掘?
上空に天使が連なる通りの先、階段を上がった旧市街で一番高いところに見えるのは、タラゴナの大聖堂、カテドラル。
▲ 大聖堂に続く道
12世紀から200年かけて、古代ローマ時代にアウグストゥスの神殿だった跡地に建てられたという。
▲ タラゴナ大聖堂
側面に回ると、大聖堂の規模がよくわかります。
▲ 大聖堂の側面
鐘楼のある裏手まで、周囲をぐるっと一周して、
▲ 大聖堂の背面
正面に戻ってきました。中央の扉には聖母子像。その両側はキリストの12使徒かなと思うけど、写真に写っている右側は10人で側面にもう1人いるけど、1人足りないのでは。
▲ 大聖堂の正面
内部は3廊式で、主身廊の長さが104m、高さ26m、前方のドームの高さは32m。
▲ 中央の身廊
15世紀に彫られた主祭壇は、タラゴナの守護聖人、聖テクラの生涯と殉教の6つのシーンで構成。中央に聖母子像、右が聖パウロで、左にいるのが聖テクラらしい。
▲ 聖テクラの生涯と殉教の主祭壇
いくつもの礼拝堂があるので、そのごく一部をご紹介。ステンドグラスが美しい。
▲ 聖ミカエルの礼拝堂
▲ 聖テクラの礼拝堂
▲ 聖サクラメントの礼拝堂
広い中庭を取り囲む回廊は、45m角の大きなもの。装飾には、イスラム様式が見られます。
▲ 中庭を取り囲む回廊
▲ 大聖堂の中庭
大聖堂から旧市街をタラゴナ駅に戻ります。街路樹にたわわに実るオレンジの実。オレンジで有名なバレンシアでは、街路樹には苦くて食べられない種類のオレンジを植えていると聞いた気がするけど、タラゴナでもそうでしょうか。
▲ 旧市街の街路樹
旧市街には、古代ローマ時代の遺跡を改装したか、あるいはその土台に上に建てたような建物も。
▲ 土台は遺跡?
何処までが住居でどこからが遺跡なのか、境界がよくわからない建造物も。
▲ 旧市街には遺跡と住居が共存
陽が西に傾く頃、円形劇場を望む地中海のバルコニーまで戻ってきました。往きには気付かずに、クルマの通る道を遠回りしたけど、バルコニーの先に駅前に降りる階段があった。
▲ 夕日に染まる地中海 円形劇場は既に日陰に
タラゴナ駅の列車
タラゴナ駅に戻ってきました。券売機もあるけど、バルセロナ・フランサまでの切符は窓口で買うことに。遠距離と中距離で窓口を分けていて、間には車椅子対応の低い窓口を設けているのは、日本では見かけないバリアフリー対応。
▲ 駅の出札窓口
向こう側のホームを、253型電気機関車がタンク車を連ねた貨物列車を牽引して通過していきます。ヨーロッパでよく見かける、ボンバルディアの既製品の広軌版。
▲ タンク車を連ねた貨物列車
海側の留置線にいるオレンジ色の客車は、事故の復旧等にあたる資材を搭載した救援車でしょうか。
▲ 救援車?
客車に連結しているのは、3軸ボギー台車を履いたクレーン車。
▲ クレーン車
隣に連結した2軸貨車。ここにも必要な資材を積載して待機しているのでしょう。
▲ 2軸貨車
同じ線路上に、470型電車が留置中。Mc+T+Tcの3連で、転換式クロスシートの2扉車。JR西やJR東海にあった117系のスペイン版のイメージです。
▲ 470型電車
駅舎側のホームに、449型電車が到着。5車体連接車を2本併結の長い編成。各車の中央に1ヶ所のドアは、3両目だけ車椅子対応の部分低床。座席の向きは固定式。
▲ 449型電車
地中海に沈む夕陽を受けて、バルセロナ・フランサ行きの快速が448型の3連で入線。
▲ バルセロナ・フランサ行き448型電車
デッキの脇には自転車置き場も設置。
▲ 448型の自転車置き場
この列車は、タラゴナからロダリエスが運行する区間が始まるサン・ビセンス・ダ・カルデルスまで各駅に停まり、その先バルセロナ・サンツまでの停車駅はビラノバ・イ・ラ・ヘルトルだけで、タラゴナから1時間と7分。終点のバルセロナ・フランサまでは1時間25分。
▲ バルセロナフランサ駅に到着
頭端式のホームの手前で停車したと思ったら、前方に448型の3連が入線中。明朝には2本併結して、6連の運用につくのかも。
▲ 前方にも448型
角張った3扉のボギー車、447型のロダリエスの隣には、タルゴ客車を牽く252型電気機関車。
▲ ロダリエスと電気機関車
▲ 頭端式のフランサ駅
東方の三賢王パレード
日本では、サンタクロースが子供にプレゼントを届けに来るのは、12月24日クリスマスイブの夜。スペインの子供は、ラクダに乗ってやって来る東方の三賢王から、1月5日の夜中にプレゼントをもらうことになっているのだとか。翌1月6日は、輝く星に導かれた東方の三賢王が、キリストの誕生を祝ってベツレヘムのキリストのもとへと辿り着いた日で、スペインやイタリアでは公現祭の祝日。
▲ フランサ駅前の紙吹雪の跡
バルセロナではその前夜に、船で港に着いた東方の三賢王が市内をパレードすることになっています。港の横のフランサ駅から外に出ると、通りは大量の紙吹雪が散らかっていて、パレードが通った直後。こんなの誰が掃除するんだ。
▲ パレードの最後尾の風船
時刻は19時10分頃。車道の先に賑やかな音楽と大量の風船が見えるので追いかけてみると、その前の二階建てバスの上から見物人に向け、個別包装の飴や紙吹雪を撒いています。紙吹雪は要らないけど、飴は何個かゲット。
▲ 二階建てバスから飴や紙吹雪を撒いている
大通りでパレードを見送って、旧市街ゴシック地区への角を曲がった路地にバルを発見。ほどよく混んでいるけど、空席もあったので入ってみることに。
▲ 賑わう旧市街のバル
観光客の入る店ではないのか言葉は通じず、メニューもよくわからないので、ビールと隣のテーブルと同じタパスを指差し注文。
▲ ビールとタパス
あとから、ハウスワインとピンチョスも追加。
▲ ワインとピンチョスも追加
隣の客と乾杯し、写真を撮ってもらったりしていたけれど、次の客が外まで並び始めたので早めに席を譲ることに。
▲ 外まで並び始めた
サン・ジャウマ広場では、市庁舎や自治政府庁がライトアップ。
▲ サン・ジャウマ広場のバルセロナ市庁舎
市庁舎横のクリスマスツリーにも電飾が。
▲ 賑わうゴシック地区とクリスマスツリー
バルセロナのカテドラル、サンタ・エウラリア大聖堂は正面の扉付近だけがライトアップ。
▲ サンタ・エウラリア大聖堂
ゴシック地区を抜けてバルセロナの中心、カタルーニャ広場まで来ると、人人人の向こうを先ほどのパレードが通過中。
▲ カタルーニャ広場を行く東方の三賢王のパレード
紙吹雪と飴が飛び交うけど、人が多すぎて拾うのは困難。
▲ 紙吹雪と飴が飛んでくる
▲ 巨大な飴が行く
▲ 二階の窓の筒から打ち出す
風船が通り過ぎるとパレードはおしまい。
▲ パレードの最後は風船