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朝のバスでバルデモサへ

スペイン3日目は、パルマ・デ・マヨルカの北22kmにあるソーイェルの街に出かけることに。スペイン広場のマヨルカ鉄道の地下駅の隣の地上にソーイェル鉄道の駅があり、木造電車が木造客車を牽引する楽しい列車が冬でも1日に5往復、パルマとソーイェル間に運行しているはずが、オフシーズンに施設の改良工事で1月末まで運休中。やむなく、バスでソーイェルに向かうことに。

直通のバスが平日は概ね1時間毎にあるけど、バスで行くなら途中のバルデモサとディアの村に立ち寄っていくことに。こちらの経由便は本数が少なく、ダイヤをよく確認して朝7時半のバスに乗ることに。

 ▲ 地下のパルマ駅に下りる 7時を過ぎても外は真っ暗

パルマの市内バスは、空港行きも含め表通りにバス停があるけど、マヨルカ島の各地に向かう中距離バスは、マヨルカ鉄道の地下駅のさらに下のバスターミナルから出発。まだ夜明け前の真っ暗な中、地下2階に降りると、広いスペースに何本ものバス乗り場のプラットホームが並んでいます。

▲ 駅のホームの下 地下2階がバスターミナル

210番のバスに乗り、市内を抜けると東の空が明るくなりはじめ、北に向かって18km、30分でバルデモサに到着したのは朝8時。

▲ バルデモサに到着 もうすぐ日の出

もうすぐ日の出の時間。バス停から見上げる向こうの高台に浮かぶ、バルデモサの修道院のシルエット。

▲ バス停から見た修道院のシルエット

 

カルトゥハ修道院とバルデモサの村の散策

ここは19世紀にポーランドの作曲家、ショパンが愛人との逃避行で訪れ、ひと冬を過ごした村。滞在したのが高台に建つカルトゥハ修道院で、当時借りていた部屋には所縁の品が展示されているのだとか。

▲ 坂の上に建つ修道院

ようやく朝陽が当たり始めた修道院に行ってみたけど、誰もいません。オープンするのは9時半。次のバスが9時45分発のため、見学時間がとれません。もう1本遅らせてディアの村をカットするか迷ったけど、ショパンのゆかりの地はワルシャワ市内やその郊外でも巡っているので、まあいいかということにして、村の散策だけにとどめます。

▲ カルトゥハ修道院

修道院に隣接する庭園には自由に入れます。よく見ると、14世紀末に建てられた修道院の鐘楼の塔は、片方が未完成? 途中で予算がなくなったのか、よくあるパターン。

▲ 2本の塔のうち片方は未完成?

修道院に隣接するサンチョ王の宮殿。14世紀前半に初代マヨルカ王が息子のために建て、その後歴代王が別荘にしたのだとか。こちらもオープンは9時半からで入れません。

▲ サンチョ王の宮殿

 

宮殿近くの石畳の路地を散策。

▲ 石畳の路地

各家の玄関には、番地を示すのであろう数字のタイルに加えて、宗教画のタイルが埋め込まれています。

▲ 家の玄関

タイルをアップしたのがこれ。絵の下に書かれたカタルーニャ語の“SANTA CATALINA TOHMAS PREGAU PER NOSALTRES”を翻訳すると、サンタカタリーナトーマスは私たちのために祈る。この村の出身、聖女カタリーナの物語の場面を描いていて、一軒ずつ見ていくと楽しいですね。玄関の扉にぶら下がっているのは、手作りのレースのクリスマス飾りでしょう。

▲ 玄関にレースの飾りと宗教画のタイル

アーチをくぐった先の高台から見下ろす、山に囲まれたバルデモサの村。次のバスまで時間があるので、向こうに見える教会まで行ってみることに。

▲ 修道院裏の高台から見下ろすバルデモサの村

村の家々の窓や扉は固く閉じられていて、人通りは無くまだ眠っているよう。

▲ 各家の玄関にタイル

各家庭の玄関や窓には植物が。

▲ 窓辺のシクラメン

高台から見えた教会まで来てみたけど、扉には鍵がかかって誰もいない。

▲ 教会は閉まっていた

近くには、歴史を感じさせる重厚な石造りの建物も。

▲ 重厚な石造り

石畳の坂の途中にあるのは、看板からみて店舗でしょうか。それぞれの入り口に、聖女カタリーナのタイル。

▲ AROMASはアロマのお店かな

植木鉢のシクラメン。

▲ 植木鉢の花を飾る

この村では、駐車している小型のバンも絵になります。画像検索すると、1970から80年代のシトロエンのアカディアンらしい。

▲ クルマも絵になる

玄関の扉に、まだクリスマスの飾りが残っている家も。

クリスマスの飾り

BON NADALを翻訳すると、スペイン語やカタルーニャ語でメリークリスマスらしい。

BON NADALはメリークリスマス

石造りが村に良く似合う、パルモデサのバス停に戻ってきました。後方の高台にはカルトゥハ修道院。

▲ バス停の向こうに修道院

 


次のバスでディアの村へ

パルマから来た210番のバスから大勢の観光客が降り、ガラガラになったバスに乗ってマヨルカ島の北海岸近くにそびえる世界遺産、トラムンターナ山脈の中、こんな曲がりくねった狭い山道を10分と少々走ると、

▲ バルデモサからディアに向かう道

車窓に、丘の中腹に張り付いたディアの村が見えてきます。

▲ 車窓にディアの村が見えてきた

村の中心にあるバス停で下車。背後には岩山。

▲ ディアのバス停 

時刻は朝の10時。やっと遅い村の一日が動き始めたようで、バス停横の駐車場では八百屋が店開き。

▲ 朝市が開店

バス通りから脇道に入ると村役場。

▲ ディアの村役場

その横をかすめて細い坂道を登っていくと、駐車している丸い目のルノーのキャトルが村に溶け込んでいます。60年代からのクルマだけど、このタイプは意外と新しくて80年代のモデルらしい。

▲ 丸い目のルノー4

坂道の石垣や建物の壁面にはめ込まれているのは、キリストの受難を描いた宗教画。

▲ 壁に埋め込まれた宗教画

タイル4枚で構成していて、パルモデサの聖女カタリーナより絵が大きい。

▲ 石垣の宗教画

宗教画をたりながら曲がりくねった道をさらに上へ。石垣の上から大砲が顔をのぞかせていて、

▲ 大砲が首を出している

階段を上がると、そこは教会の庭のようなところ。それにしても、ここまで登ってくる途中に誰にも出会いません。

 

▲ 大砲が谷に向いている

2門の大砲が睨む谷には、バスで通ってきた山道。

▲ 先ほどバスで通ってきた曲がりくねった道

ここでも見つけた、窓に掲げられているカタルーニャ独立旗。バレアス諸島州のマヨルカ島はカタルーニャ州ではないけれど、カタルーニャ語圏として一緒にスペインからの独立を目指しているのかも。

▲ 窓にカタルーニャ独立の旗

教会の扉は閉まっているけど、裏の墓地への扉は鍵がかかっていなかったので入ってみることに。

▲ 教会の石垣にもキリスト受難の絵

冬でも温暖なマヨルカ島。墓地に置かれたプランタや植木鉢にはカラフルな花が。

▲ 冬でも花に囲まれた墓地

高台の教会から見渡す、地中海の水平線。

▲ 地中海が見える

次のバスまで1時間45分。時間を持て余してしまい、寒かったり天気が悪い日だったらちょっと厳しいかも。

▲ やっと次のバスが来た

やっと来たバスは、バルモデサで修道院を見学を終えてきた観光客なのか、混雑しているけどディアで降りる客はほとんどなし。この先は、トラムンターナ山脈が海に落ちる断崖の中腹の曲がりくねった狭い道。景色は良いけど、何とか確保した座席は残念ながら山側。大型バスと普通車でも、行き違いが可能な場所までバックすることもある道幅。

 


ソーイェルの街へ

日本なら中型車で運行するような道を、こんなバスに乗ってディアから30分でソーイェルに到着。この先、海岸のポルト・デ・ソーイェルまで行くけど、大半の乗客はここで下車。降りた乗客の服装が、ダウンジャケットから半袖まで様々なのがマヨルカの冬。

▲ ソーイェルのバス停に到着

ソーイェル鉄道の駅に着くと思っていたら、ソーイエルのバス停は全く別の場所。タブレットの GoogleMap を頼りに、旧市街の狭い路地を抜けると、

▲ 旧市街の狭い路地

市庁舎前広場に出て一気に視界が開け、隣の尖塔はサン・バルトメウ教会。その間を通る軌間3フィート914mmの単線、トラムの併用軌道をたどっていくと、ソーイェル鉄道のソーイェル駅。

▲ ソーイェル市庁舎とサン・バルトメウ教会

 

ソーイェル駅

駅前に木造客車が鎮座。窓や扉の配置からみて、ソーイェル鉄道の荷物車を転用したと思われる観光案内所。1月3日はオフシーズンの平日だからか、あるいはお昼寝シエスタの時間なのか、閉まっています。

 ▲ 客車を使った観光案内所

パルマ−ソーイェル間の列車は運休中だけど、ソーイェル駅は開いているので入ってみることに。

▲ ソーイェル駅

古風な出札窓口は当然のことながら閉まっていて、

▲ ソーイェル駅出札窓口

工事中のホームへの階段にはバリケード。駅舎内にピカソのミニ博物館があるけど、残念ながら入り口には工事期間中休館の張り紙。

▲ ホームもピカソ博物館も立ち入り禁止 駅構内に井戸?