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電車はパルマから40分ほどで、マヨルカ島の真ん中に位置するインカに到着。
▲ インカに到着
電化前に使っていたのか、駅には低いホームも残っています。
▲ 昔の低いホームと駅舎
時代を感じさせる石積みの駅舎。次のマナコル行きまで、1時間の待ち時間。ネットで買ったsimを挿してきたタブレットのGoogleMapを頼りに街中に出てみます。
▲ インカ駅
インカは、マヨルカ島ではパルマ・デ・マヨルカ、マナコルに次ぐ第3の都市。といっても、人口3万人程度の小さな街。商店街も閑散としています。
▲ インカの街並み
広場に子供の遊び場でしょうか。エアーで膨らませる移動式らしい。
▲ 街頭のミニ遊園地
インカは、靴をはじめとする革製品をの加工が主要産業の一つだそうで、通りには靴職人の像。
▲ 靴職人の像
これは何のモニュメントでしょうか。
▲ 何のモニュメント?
マヨルカ鉄道に接続する路線バスは、こんな小さなボンネットバスで運行。
▲ インカの街を走る路線バス
30分余りで駅に戻ってきました。インカ止まりの電車が、ポイントを渡ってパルマ方面のホームに入線。
▲ インカ折り返しの電車が到着
しばし停車の後、パルマ行きとして折り返していきます。
▲ インカ始発のパルマ行き
次いでマナコル行きが入線。よく見ると窓上のヘッドライトは、片側だけを点灯。小田急以外にもあるんだ。
インカ駅のホームは2面3線。その番号のふり方が、何故か駅舎側から2番線、1番線、3番線。3番線は、看板の出ている平日朝のみ運転の急行が使うらしい。
▲ マナコル行きが入線
インカからサ・ポブラまでは、1981年に一旦廃線になり2000年に復活した区間。車窓に見えるのは、オリーブの木でしょうか。
▲ 車窓にオリーブの木?
インカから5分ほど、次の駅エンリャックはマナコルとサ・ポブラ方面の分岐点。乗客が全員降りると思ったら、パルマから続いた複線電化区間がここで終わるため、乗ってきた電車と向かいのホームに入線してきた2両編成のディーゼルカーの間で、相互に乗客が入れ替わることに。慌てて乗り換え。
▲ Enllaç駅でディーゼルカーに乗り換え
サ・ポブラに向かう単線が左に分かれていき、駅の間隔が広がったのでディーゼルカーは快調に飛ばします。この路線は1977年に一旦廃線になり、2003年に復活を果たした区間。
▲ 車窓の風車
車窓に風車が。羽根に帆が張られてないので、今はもう使われたはいないのでしょう。
▲ 街並みが見えてきた
ディーゼルカーに乗り換えて25分程、街並みが見えてくると終点のマナコルに到着。
▲ マナコルに到着
列車は9分停車の後、折り返していきます。1編成のみで1時間サイクルの運行をしていて、駅には予備の編成が待機中。
▲ 列車はすぐに折り返していく
ホームは路線の復活時に新しく整備されたようだけど、駅舎は廃線後も残されていた建物を活用しているようです。
▲ マナコル駅
マヨルカ島東部の街マナコル
マナコルは人口4万人余り、マヨルカ島の東部に位置する島で第2の都市。次の列車までの1時間で、街の散策です。インカと同様に日本語のガイドブックには掲載されていないので、頼れるのはネットに常時接続のタブレットで表示するGoogleMapだけ。
▲ 旧市街の路地
旧市街で見つけた、サンビセンテフェラー・デ・マナコル修道院。16世紀に建てられたらしい。残念ながら扉は閉まっています。
▲ サンビセンテフェラー・デ・ マナコル修道院
横に回ってみると、中庭への入り口が開いているので入ってみることに。
▲ 中庭の入り口
17世紀末から18世紀につくられた中庭を取り囲む回廊は、なかなか良い雰囲気。
▲ 修道院の回廊
駅への帰り道には、こんな小さな教会も。
▲ 小さな教会
マナコル駅
マナコル駅に戻ってきました。駅舎の半分はカフェとして活用。
▲ マナコル駅舎はカフェに
出札窓口は閉じていて、券売機があるだけ。内部に階段があるので二階に上がってみると、ミニ鉄道博物館のような部屋になっているけど、ドアには鍵がかかっていて入れません。ドアのガラス越しに写真を2枚。
▲ 駅舎の2階にミニ鉄道博物館
路線の復活時に整備したのでしょう、駅舎とは別にホームの入り口に新しい建物が。
▲ ホームへの入り口
中には、乗り越えて突破されないよう、がっちりガードを固めた自動改札機。
▲ 自動改札機
マヨルカ鉄道でパルマ・デ・マヨルカへ
ディーゼルカーでパルマに戻ります。車内はボックスシート。シート間の通路側にゴミ箱を設置。ドア付近には、跳ね上げ式の補助席。
▲ ディーゼルカーの車内はボックスシート
夕暮れのエンリャック駅で電車に接続。往きに経験して、帰りはわかっているので余裕で乗り換え。
▲ 夕暮れのEnllaç駅で電車に乗り換え
マナコルから1時間と数分でパルマに戻ってきました。
▲ パルマ駅に到着
自動改札機にQRコードをかざして出場。上側の緑に青いカードをかざす絵のある部分は、ICカードを持っている場合にタッチします。
▲ 改札機にQRコードをかざして出場
運休中のソーイェル鉄道の代わりにマヨルカ鉄道に乗ってみたけど、途中で予想外のディーゼルカー乗り継ぎもあり、それなりに面白かった。
にぎわう旧市街の夜。島で第2や第3の街に比べると、パルマは大都会です。
▲ 夜の街はにぎわっている 2018年の訪問の数ヶ月に、エンリャック駅から先のサ・ポブラまで電化されて電車が直通するようになり、同年末にはエンリャック駅からマナコルまで電化区間が延伸し、ディーゼルカーへの乗り換えは解消されたようです。また、メトロ区間を通過していたサ・ポブラ行きを各駅停車に変更し、メトロ2号線を毎時1本に削減、平日朝の急行も廃止して運行コストの削減をはかったようです。