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チッタデッラ駅に帰ってきました。駅舎側の1番線に停車していた貨物列車の牽引機が、電気機関車から入れ換え用と思われる凸型のディーゼル機関車に交代。4番線に貨物列車が入り、先ほどの電気機関車はその先頭についています。
▲ 凸型ディーゼル機関車
▲ E652型電気機関車が移動している
側線に、日本の鉄道でも見かける保線用の機械が留置。
▲ 側線の保線機械
▲ マルタイですね
ヴィチェンツァ始発でトレヴィーゾ行きのローカル列車が入線してきます。車種はミヌエット。長閑な車窓を眺めながら東へ、わずか14分でカステル・フランコ・ヴェネトに到着。
▲ ミヌエットが入線
▲ ミヌエットの車内
▲ 長閑な車窓
ここは今朝、交差するヴェネツィアからパッサーノ・デル・グラッパに向かう線で通ったところ。もう1本、パドヴァと北東の山中にあるカラルツォを結ぶ路線を含め3本のローカル線が交差する交通の要所。
▲ カステル・フランコ・ベネト駅
カステル・フランコ・ヴェネトは、12世紀末に都市国家トレヴィーゾがパドヴァとの抗争の防衛拠点として築いた城砦に始まり、チッタデッラと同様に城壁で囲みその回りに堀を巡らせているけど、こちらは一辺が230mの正方形。14世紀半ばから18世紀末までは、トレヴィーゾとともにヴェネツィア共和国の支配下にあったのだとか。 駅から旧市街に向かう道沿いに、歴史のありそうな建物が並びます。
▲ 駅から旧市街へ向かう道
▲ 歴史のありそうな建物が並ぶ
▲ これも古そうだがメンテナンスに問題が
塔の下をくぐる旧市街の入り口が見れてきた。
▲ 塔の下に旧市街への入口
一部に城壁が失われている部分もあるものの、正方形の旧市街の東と西に門があり、東の城門には高い市民の塔がそびえ、正面の大時計の上にはヴェネツィアのライオン。
▲ 周囲に堀が巡らしてある
▲ 旧市街の東側入口の門 市民の塔
▲ 塔にはヴェネツィアのライオン
城門をくぐって旧市街に入ると、18世紀に建てられた白とサーモンピンクの大聖堂、ドゥオーモがそびえています。屋根には、天使の姿が。内部には著名な絵画があるとのことだけど、シエスタ(昼休みの昼寝)の時間なのか、残念ながら鍵がかかっていて中には入れません。
▲ 門をくぐって旧市街へ
▲ 大聖堂 ドゥオーモ
ドゥオモの向かいには市庁舎。1階は列柱が並びアーケードに。
▲ 市庁舎
▲ ドゥオモ前の広場から見た市庁舎
▲ 旧市街の市庁舎と市民の塔
西側の門には塔はなく、城壁に穴が開いているだけ。
▲ 西側の門
▲ 西側の門を通して東の門を望む
堀には石橋が架かっています。ちなみに街の北側には門はなく、城壁の切れ目から石橋を渡って城外に出てしまうけど、南側はドゥオモの裏手で城壁が切れていて、堀には仮設の橋が架けてあるだけ。
▲ 堀に架かる石橋
▲ 城壁とその外側の堀
東側の市民の門を出たところにある、天使が女性を抱えるブロンズ像。台座に刻まれた年号からみて、第一次世界大戦の記念碑らしい。
▲ 城壁の外に第一次世界大戦記念碑?
駅の近くまで戻ってくると、ギリシャ神殿のようなファザードに列柱のあるカトリック教会。
▲ 駅近くのカトリック教会
駅の構内に立つ丸い塔は、蒸気機関車時代の給水塔でしょうか。
▲ カステル・フランコ・ベネト駅
今朝乗った、青いETR343型のパッサーノ・デル・グラッパ行きが北西に向け発車していきます。
▲ ETR343型
東に向かう次のトレヴィーゾ行きは、色違いのミヌエット。部分低床車で、スロープで越える床が高くなった連接台車の部分には,湾曲したロングシートを配置。デザイン的には面白いけど、背ずりが低くてこの部分の座りごこちはイマイチ。
▲ ミヌエットの車内
▲ 連接面はロングシート
列車は30分足らずで終点のトレヴィーゾ中央駅に到着。
▲ 長閑な車窓
▲ トレヴィーゾ中央駅に到着したミヌエット