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リアルト橋

サンマルコ広場から、前夜と同じコースで歩いてサンタ・ルチア駅を目指します。カナルグランデに架かる4つの橋の中で、一番大きなリアルト橋まで来ました。木造から現在の大理石の端に架け替えられてのが16世紀の後半。橋の上まで土産物屋がいっぱい。

▲ カーニバルの仮面や衣装を売る店

▲ リアルト橋までやってきた

狭くて人の多いこのあたり、工事のカバーがかかっていない側の橋の全景を撮れる場所がなかなか見つかりません。運河沿いにテーブルを並べたレストランのテラスまで、ちょっと失礼して1枚。

▲ カナルグランデに架かるリアルト橋

▲ リアルト橋の上は階段に

 

魚市場

橋の近くの広場に面して、アーチに囲まれた魚市場。ヴェネツィアのラグーナからアドリア海の近海ものが多く並べられ、買い物客で賑わっています。 カジキマグロなどの大きな魚は切り身でも売っているけど、他は1本丸ごと買わねば。

▲ ヴェネツィアの魚市場

▲ カジキマグロの頭部が鎮座

▲ 地元の魚介類が並ぶ

▲ このぐらいの大きさになると切り身はありません

▲ イカは墨まで使うのかな

広場には野菜や果物の露店も出ていて、配送のトラックが入れないためかスーパーマーケットを見かけないヴェネツィア本島では、市場が人々の食を支えているのでしょう。

▲ 広場の露店

▲ 広場には野菜や

▲ 果物の露店も

 

旧市街をヴェネツィア・サンタ・ルチア駅へ

サンポーロ地区の入り組んだ路地を抜けて、サンタ・ルチア駅に向かいます。建て込んでGPSが受からないところでは、壁の道しるべが頼りです。サン・タルチア駅とは書いていないので、ローマ広場の方角へ。

▲ 狭い路地の壁に道しるべ

▲ 教会のある広場を抜け

この辺りは団体客が来ないので静かなところ。不動産屋の広告を見ると、築数百年の古い建物でも20万ユーロから240万ユーロ(2500万円〜3億円)。

▲ バルコニーのある建物

▲ 不動産屋の広告

ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅に戻ってきました。

▲ サンタ・ルチア駅に戻ってきた

ホームにはローマ方面の振り子式電車フレッチャアルジェントや、インスブルック経由ミュンヘン行き、オーストリア連邦鉄道の機関車と客車編成のユーロシティーが停車中。次回のイタリア訪問時には、これらに乗っての遠出を計画してみましょう。

▲ ローマ方面のフレッチャアルジェント

▲ ミュンヘン行きのEC

▲ 各種ローカル列車

それにしても、青いディーゼルカーには落書きが酷い。何故か2両目の短い2軸の電源ユニットだけ綺麗だけど、外が見えなくなるので窓ガラスまで落書きで塞ぐのはやめてほしい。

▲ このディーゼルカーは落書きが酷い

帰国前最後のイタリア鉄道は、ヴェネツィア・メストレまでローカル列車で10分。

▲ E464型電気機関車には青い塗色も


ヴェネツィア・マルコポーロ空港から帰国

ホテルで荷物をピックアップして、メストレ駅横のバス乗り場からヴェネツィア・マルコポーロ空港へ。

▲ メストレ駅横のバス乗り場

バスの車窓に突然現れた1本レールの線路。パドヴァのトラムにあった1本レールでゴムタイヤのトラム、トランスロールがここヴェネツィアでも開通していたとは、全くのノーマークでした。

あとで調べるとトラムは2路線あり、本島のローマ広場に乗り入れるとともに、メストレ駅の近くも通っているものの、この間で乗り換えが必要となるため、観光客に使いやすい乗り物は、イタリア鉄道かバスですね。

▲ バスの車窓にトランスロールの1本線路

空港のバス停は到着ロビーの出口。降りずに乗っている人が多いので、次は出発ロビー停まるかなと思い、念のために運転士に確認したら、ここで降りろとのこと。どうやらバスは空港よりまだ先まで行くらしい。危ない危ない。

▲ マルコポーロ空港のチェックインカウンター

ドーハ乗り継ぎで成田へ向かいます。カタール航空は初めて乗ったけど、機内サービスは十分なレベルでした。イスラム圏だけれど、酒類も搭載しています。

▲ ベネツィア→ドーハ便のビールはフォスター

▲ 戦闘中のシリア上空を避けてドーハへ

▲ 成田便では日本のビールが出てきた

▲ 2回目の機内食はコーラで

▲ アラビア文字で地名が読めない


旅のヒント

2016年のゴールデンウイークにクロアチアからスロベニア、イタリア北東部に行きました。2009年の冬にスロベニアとクロアチア、ボスニアヘルツェゴビナ3ヶ国のパックツアー10日間の定番コース、スロベニアのブレッド湖とポストイナ鍾乳洞、クロアチアのアドリア海沿岸部オパティア、リエカ、シベニク、トロギル、スプリト、ドゥブロブニクと内陸のプリトヴィツェ湖群、それにボスニアヘルツェゴビナのモスタルを観光バスで巡りました。

団体旅行なので仕方がないのですが、途中のスプリト駅に立ち寄った以外には鉄分の少ない旅行。首都のザグレブやリュブリャナにも訪れていないので、2016年は個人旅行を計画し、ザグレブに入ってクロアチアからスロベニアを鉄道で巡り、イストラ半島から北東イタリアのトリエステに入ってヴェネツィアから帰ることに。

トリエステでご紹介した、ケーブルカーが後押しするオピチーナトラムは、2016年夏の正面衝突事故以来、2019年10月現在でも運休によるバス代行となっていて、2020年2月の再開を目指しているとのことです。

トリエステ鉄道博物館も2017年7月から改修のために休館していて、2019年の10月現在でも再開の予定は示されていません。このまま廃止にならなければ良いのですが。訪問される方は下記の公式ホームページでご確認ください。

クロアチア、スロベニア、北東イタリアにある、かつてヴェネツィア共和国が支配した、ミニヴェネツィアのような街を巡ったあと、最後に本家ヴェネツィアを訪問しました。日本各地にある小京都と京都の関係と同じく、スケールが違います。でも、ミニヴェネツィアのような街も、それぞれに魅力があり、お勧めできる所でした。

また近年の京都と同様に、オフシーズンでもヴェネツィア本島のサンマルコ広場やリアルト橋周辺は観光客でごった返しています。でも、そこから一歩外れると、静かなたたずまいのなかで広場のカフェの椅子でほっと一息、ヴェネツィア市民の生活の垣間見れるところもあります。

ヴェネツィア本島はホテル代が高く、クルマが入れないので水上タクシーが横付けできない場所なら、水上バスと徒歩で荷物を運ばなければなりません。リーズナブルな本土側のメストレに泊まって、サンタルチア駅まで電車で10分で1.35ユーロ。身軽に出かけることにしました。メストレに戻る電車は、午前0時を過ぎてもまだあるので、遅くまでヴェネツィアの夜を楽しんだ後でもメストレに戻れます。ただし、メストレ駅周辺には移民が多いようで、本島とは雰囲気が違います。治安については自己責任で。

2016年5月旅
2019年10月記
2021年4月改


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