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セントラル駅近くのホテルに荷物を預けて戻ってきました。シドニーの公共交通機関の利用には、ICカードのオパールカードが必須。AU$6で買うメルボルンの Myki と違って、シドニーではオパールカード自体は無料。セブンイレブンでカードを入手して、同時にトップアップ(チャージ)。Miki がAU$1からトップアップできるのに対して、オパールカードはAU$10単位なので、結局端数を使い残して無駄にすることに。
駅の自動改札機は、簡単には乗り越えさせないようにしっかりガードを固めた構造。
▲ セントラル駅の自動改札機
シドニー市内と近郊を運行するシドニートレインズは、二階建ての2扉車。前回26年前の訪問時は大半が、ステンレス車体にコルゲートがあるこのデザイン。正面右下に型式が表示されていて、当時の主力だった抵抗制御に非冷房のS型を、チョッパ制御の冷房付きにモデルチェンジしたのがC型。車体は、かつてオーストラリアにあった車両メーカーのゴニナン製だが、電機品はS型も含め日本のメーカーの製品。
▲ シドニートレインズのC型
今のシドニートレインズの主力車種は、S型の置き換えとして2010年から導入されている、Waratah(ワラタ、NSW州の花)の愛称がある、二階建てステンレス車 でVVVFインバータ制御のA型。2扉だけど、開口幅を大きくとれる両開きのプラグドア。設計は日本とオーストラリアの合弁会社で、中国中車長春で製造した車体と、日本のメーカーの電機品を使ってオーストラリアで最終組み立てをする国際分業。
▲ シドニートレインズのA型
この日はシドニーの街歩き。まずはオペラハウスに向かうため、セントラルからサーキュラーキーまで乗車。二階建ての2扉車A型で、台車上のドアから車端部はロングシート。
▲ 車端部ドア付近とドア付近と階段
シティーサークルと呼ばれる、都心を通って周回するこの区間は地下路線。ロングシート部分の吊り手の形状が珍しい。
▲ 吊り手の形状が珍しい
1階と2階の客室は、3人がけと2人がけの転換式クロスシートで収容力は抜群。
▲ 転換式クロスシートの二階席
一旦地上に出て高架になると、車窓には深く切れ込んだシドニー湾。フェリー埠頭が目の前のサーキュラーキー駅で下車。豪華客船が停泊する向こうには、湾を跨ぐハーバーブリッジ。
▲ サーキュラーキーの豪華客船
サーキュラーキー駅や高層ビルを背に、埠頭に停泊するフェリーや高速船。
▲ サーキュラーキーの埠頭とシドニートレインズの駅
1920年代の世界不況の時期に、公共事業で建設された全長1149mのハーバーブリッジ。橋のの下に見えるのは対岸の街、ノース(北)シドニー。
▲ ハーバーブリッジ
湾内は、フェリーや高速船が頻繁に行き交います。
▲ 行き交うフェリーや高速船
小さな岬の先端に建つ、シドニー・オペラハウス。1973年の完成だけど、もう世界文化遺産。
▲ シドニー・オペラハウス
目の前を行くのは、前後対称でどちらにも航行できる両頭船のフェリー。
▲ 両頭船のフェリー
オペラハウスから振り向けば、周囲を湾に囲まれた緑のシドニー王立植物園。
▲ シドニー王立植物園
王立植物園から見たオペラハウス。
▲ 側面から見たオペラハウス
ハーバーブリッジにズームアップすると、
▲ ハーバーブリッジにズームアップ
ガイドツアーで高さ134mのアーチ状の鉄骨の頂部まで登る、ブリッジクライムに参加する人々の姿。
▲ ブリッジクライムの参加者達
岬の反対側はオーストラリア海軍の基地らしい。停泊中のL01は強襲揚陸艦アデレード、その左にL100は揚陸艦チョールズ。
▲ 海軍東方艦隊基地
フリゲート艦ワラムンガの姿も。
▲ フリゲート艦ワラムンガ
王立植物園を抜け、市街地へ。
▲ シドニー王立植物園
そこはシドニーの中心部、シティー。見えてきたのは、ニューサウスウェールズ州立美術館。
▲ ニューサウスウェールズ州立美術館
暑いのでちょっと休憩を兼ね、入場無料の州立美術館へ。
▲ 州立美術館の正面
19世紀から20世紀のオーストラリアのアーティストの作品が展示。
▲ 州立美術館の展示室
セザンヌやゴッホ、モネなどヨーロッパの作品も。
▲ 州立美術館の展示室
美術館のカフェで休憩のついでに、
▲ 州立美術館のカフェ
外のテラスで昼食に。
▲ テラス席で昼食に
テラスには、こんな客もやってきます。これ、本物の鳥。
▲ この鳥 本物です
州立美術館から公園を横切ると、州立図書館。
▲ 州立図書館
隣は、ニューサウスウェールズ州議会議議事堂。意外に質素な建物だと思ったら、19世紀のはじめに建てられたシドニー病院の一部で、1829年に最初の州議会が開かれた、現存するオーストラリア最古の議事堂だとか。
▲ ニューサウスウェールズ州議会議議事堂
その右隣の工事現場のシートで覆われている部分が、今もシドニー病院。正面にはイノシシの銅像。20世紀のもので、鼻を撫でるといいことがあるというのでいつもピカピカ。
▲ シドニー病院のイノシシ
さらに右隣も、もとシドニー病院で、門の鉄柵に SYDNEY MINT 1855 の文字。MINT とは造幣局で、今はリビングミュージアム。
▲ もと造幣局
さらに隣の煉瓦造りの三階建ては、ハイドパークバラックス博物館。19世紀前半に囚人収容施設として建てられ、その後は法廷や政府の施設として用途が変わり、今では世界遺産“オーストラリアの囚人遺跡群”を構成する史跡の一つ。
▲ ハイドパークバラックス・ミュージアム
その向かいには聖ジェームス教会。中には入れなかった。
▲ セント・ジェームス教会
緑の公園、ハイドパークの向こうにそびえるのは、高さ250mのシドニータワー。
▲ ハイドパークから見たシドニータワー
ハイドパークの隣には、巨大な聖メアリー大聖堂。植民地時代に、英国渡ってきたカトリック教徒が建てた礼拝堂が火災で焼失した後、20世紀前半の再建。
▲ セント・メアリー大聖堂
高さ74mの2本の尖塔がそびえる正面。
▲ セント・メアリーズ大聖堂の正面
堂内に入ったら、ミサが行われていました。
▲ ミサが行われていた
祭壇の後ろに、聖母マリアの戴冠が描かれた巨大なステンドグラス。近くまで行ってみたかったけど、異教徒はミサの邪魔をしないよう、一番後ろからズームアップで1枚だけ。
▲ 祭壇にズームアップ