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午後のチェックインできる時間になったので、一旦セントラル駅近くのホテルまで歩いて戻ります。その途中には、19世紀末から20世紀はじめのゴールドラッシュの時代に大量に建設され、今も残る煉瓦造りのテラスハウスの街並み。
▲ テラスハウス
隣と壁を共用する二階建ての長屋で、都心に近いけど、観光客が入り込まない場所にひっそりと建っています。
▲ ビルにはさまれて残るテラスハウス
この煉瓦造りの年代を感じさせる建物は、ホテルのすぐ前のパブレストラン。
▲ ビルの谷間の煉瓦造りのパブ
ホテルにチェックイン後、しばし休憩してから再びセントラル駅へ。鉄道関係の展示のあるパワーハウスミュージアムに行こうと、駅正面2階のトラム乗り場に来たら何やら立て札が。線路工事で、セントラル駅からコンベンション間は運休してバス代行だとか。
▲ セントラル駅二階のトラムは線路工事で運休中
案内に従って、間近にシンボルの時計台の見える駅の横側へ。
▲ セントラル駅の時計台
案内のスタッフがいて、行き先に LIGHT RAIL REPLACEMENT と表示したバスが次々に来ます。トラムではなく、ライトレイルと言うんだ。
▲ トラム代行バス
バスの車窓に折り返し待ちの車両が見えてくると、トラムと接続するコンベンション。
▲ トラムが本線上で折り返しの転線待ち
代行バスから降りた乗客がトラムに乗り換え。しまった、途中の停留所の案内放送がなかったので、1停留所行きすぎた。
▲ コンベンションでトラムと接続
歩ける距離だけど、代行バスでは運賃の収受(オパールカードの読み取り機へのタッチ)を求められなかったので、セントラル駅方面のバスでエキシビションセンターまで1停留所戻ることに。
▲ エキシビションセンターまで戻るバス
パワーハウスは、20世紀の初頭に建てられた、市内を走るトラムや可動橋等のインフラに電力を供給するための発電所。1960年ごろまでに使命を終えた建物は1988年に改装され、Museum of applied arts & sciences になり、その展示は乗り物や機械、コンピュータなどの科学技術と芸術です。
ここでは、その中なら鉄道関係のものだけを簡単にご紹介します。
▲ パワーハウスミュージアムの入口
煙突の正面に“1”のナンバーを付けた蒸気機関車。シリンダは動輪の内側に2気筒を配置し、軸配置がB1で、3軸の炭水車を連結。英国のロバート・スチーブンソン会社が1854年に製造。1855年に開通したオーストラリアニューサウスウエールズ州で最初の旅客列車を牽引した1号機関車。
▲ ニューサウスウエールズ州の1号機関車
キャブに屋根のない古典的なスタイル。機関士と機関助士の人形が乗務しています。
▲ 屋根のないキャブに乗務する機関士と機関助士
3軸のテンダの台車。この時代は、ブレーキ旧に木片を使用していたらしい。すぐに摩耗して頻繁に交換を要したのでしょう。
▲ 炭水車の台車 ブレーキシューは木片
1号機関車が牽く列車は3両の客車を連結。1両目は1等の2軸客車。オリジナルは、1857年に英国で製造された3等客車で、事業用に改造されていたものを当時の1等車の形態にしたもの。
▲ 2軸の1等車
2両目は2等の2軸客車。1854年に英国に発注した12両の2等車のうちの6号で、1855年にニューサウスウエールズ州で最初の鉄道として、シドニー−パラマタ線の開業初日に運行。その後事業用に改造されていたが、オリジナルのスタイルに復元。
▲ 2軸の2等車
3両目は、窓ガラスのない3等の2軸客車。ニューサウスウエールズ州で最初の鉄道が1854年に英国に発注した12両の3等車のうちの2号。その後改造されていたが、オリジナルのスタイルに復元。
▲ 2軸の3等車
どれも足回りは、貨車のような板バネの台車。
▲ 2軸の台車は皆同じ
蒸気機関車1243号は、ニューサウスウエールズ州営鉄道向けに製造したオーストリアの国産機で1882年製。
▲ オーストラリアの国産蒸気機関車
軸配置2Bのテンダ機で、英国から56両輸入し、地元産業育成のためオーストラリアで8両製造。
▲ 英国ピーコックのコピー
▲ 1243号機のキャブ
1880年代のニューサウスウエールズ州営鉄道の客車は、両端がオープンデッキの木造車。
▲ オープンデッキの客車
オール板バネの古風なボギー台車。ブレーキシューは鋳鉄製に。
▲ オール板バネのボギー台車
乗合馬車が掲げる行き先、マーチンプレイスはシドニーの中心部。後ろのロケットとはミスマッチ。
▲ 乗合馬車
運転台の正面に窓(ベスチビュール)のない2軸の路面電車は、1898年製でシドニーのC型。
▲ シドニーの路面電車
米国から輸入した台車に、オーストラリアで造った木造車体。
▲ C型の2軸台車
パワーハウスミュージアムには、鉄道車両以外にも各種の展示物があります。くわしくは、こちらをご覧ください。
博物館の閉館時間になったので、先ほど行きすぎたトラムのコンベンション停留所へ。近くまで入り込んだ海はコックルベイ。
▲ ハーバーサイド
ダーリングハーバーと呼ばれる一帯には、停留所名のコンベンション&エキシヒビションセンターの他に、ショッピングセンターに加えて水族館やカジノも。
▲ 湾を跨ぐピルモント橋
入場無料の国立海洋博物館もあったけど、残念ながらもう閉館の時間。
▲ ダーリングハーバーマリーナ
賑わうハーバーサイドのレストラン。
▲ ハーバーサイドのレストラン
メニューにオージービーフのステーキと赤ワインのセットがあったので、ここで夕食に。
▲ オージービーフのステーキ