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サザンクロス駅からセントパトリックス大聖堂へ

大きな屋根で覆われた、メルボルンの中央駅に相当するサザンクロス駅の入り口の通りに面した部分に、コンクリートブロックが等間隔で並んでいます。一時期フランス、ドイツ、スペインなどで相次いだ、クルマで構内に突入するテロに対する対策でしょう。

▲ サザンクロス駅の入り口にコンクリートブロック

駅構内は、手前に頭端式ホームの中距離路線。ステンレス車体の新旧ディーゼルカーが入線中。架線がないのですっきりしています。ビクトリア州の鉄道の線路幅は、1600mmの広軌を採用。各地のトラムは1435mmの標準軌。

▲ 中距離路線の新型ディーゼルカー

1本の長いホームの手前をA、先の方をBと区分して列車が発着する番線を表示。その向こうには、近郊路線のメトロの電車が使用する通過式のホーム。

▲ 中距離路線の旧型ディーゼルカー

駅前の交差点からトラムに乗って、無料区域の東側にあるセントパトリックス大聖堂に行ってみることに。乗車したのは2001年に導入された最初の低床車。アルストーム製シタデスの3車体連節車C1型。

▲ アルストームの3車体連節車C1型

大聖堂前はトラムの無料区域から1停留所はみ出すので、手前のシティーサークルが通る交差点で下車。この付近には州政府の庁舎や歴史的な建物があり、トラムの背後は19世紀半ばに建てられた旧大蔵省ビル 。

▲ W型とC1型 背後は旧大蔵省

このC1型のラッピングは、先住民アボリジニのデザインでしょうか。

▲ 車体にラッピングしたC1型

アルストーム製シタデスのC型には、先頭の形状が異なる5車体連節のC2型もあります。こちらは2008年製で、C1型に比べるとスマートなデザインに。この写真は2日後にサザンクロス駅横で撮ったC2型。これでメルボルンのトラムの現役車は全型式を制覇できました。

▲ 5車体のC2型

ビクトリア州政府のビルを背に、ラッピング車体のA型トラム。

▲ ビクトリア州政府庁舎とA型トラム

外壁工事中の建物は、もと連邦議会議事堂。1901年のオーストラリア連邦の成立時はメルボルンが首都で、1927年に人工都市のキャンベラに移るまで、ここで連邦議会を開催。現在はビクトリア州議会の議事堂。

▲ 州議会議事堂

議事堂の向かいには、1883年創業のオーストラリアで一番歴史のある5つ星のホテルウインザー。

▲ ホテルウインザー

ビクトリア州政府庁舎の向こうに3本の尖塔。

▲ 州政府庁舎前のE型トラム

公園から見た、ネオゴシック様式のセントパトリックス大聖堂。19世紀半ばに建設が始まり、90年近くを要して1939年に完成。

▲ 州議会議事堂

大聖堂に着いたのが16時頃だったけど、周囲に誰もいない。

▲ セントパトリックス大聖堂

側面に回ってみたけど、門は閉じられていて聖堂内に入れずに残念。

▲ セントパトリックス大聖堂

 

世界遺産の王立展示館とカールトン庭園

次は、トラムの無料区域の北東端の外側にある世界遺産を見に行くことに。

▲ カールトン庭園

王立展示館とカールトン庭園は、世界文化遺産。カールトン庭園は1839年から造園が始まった、オーストラリア有数の庭園の一つ。その中に建つ王立展示館は、1880年にメルボルン国際博覧会のために建てられた、オーストラリアで最初の大陸ヨーロッパ風建築物。正面は外壁の修復工事中で、ちょっと残念な外観。

▲ 王立展示館 ロイヤルエキシビションビル

裏に回るとこんな感じで、ゴシック様式やロマネスク様式など数種の様式が混ざり合った独特の建物。

▲ 王立展示館 ロイヤルエキシビションビル

庭園の一角にあるメルボルン博物館。

▲ メルボルン博物館

 

ヤラ川の河畔

長い夏の陽が西に傾く20時頃、フリンダースストリート駅前に戻ってきました。鉄道線路の南側に沿って流れる、ヤラ川に架かるプリンセス橋を観光客とトラムが渡ります。何故か歩道、車道と自転車、トラムの軌道が紅白のブロックで厳格に分けられているけど、これもクルマを使ったテロ対策でしょうか。

▲ プリンセス橋を渡るトラム

この日の夕食は、市内を巡りながらコース料理を味わえるトラムカーレストランにしようと考えていました。26年前のメルボルン訪問時には、現地で前日に予約できたのですが、最近では人気が出て予約がとりづらいとのことで2ヶ月以上前にネットから予約しようとしたところ、何と運行を停止したとのこと。

▲ ヤラ川に架かるプリンセス橋

W型のトラムを改装したトラムカーレストランの車両が、衝突時の安全基準を満たさないために運行を止められたのだとか。その後、2021年秋の段階でも運行を停止したままで、トラムの運行会社が車両を留置した状態でのレストラン営業を提案したが、レストランの運営会社は受け入れず、裁判沙汰にまで発展しているとか。

▲ 川の対岸から見たフリンダースストリート駅

ヤラ川の対岸から見た、フリンダースストリート駅の駅舎。川に浮かぶポンツーンに係留された船。この日の運行を終えた観光船でしょう。

▲ ポンツーンと観光船

川岸に立つのはアボリジニのモニュメントでしょうか。

▲ これ何?

モニュメントの前のフードコートで、トラムカーレストランに代わる簡単な夕食に。

▲ フードコートで夕食

歩行者専用橋でヤラ川を渡りフリンダースストリート駅へ。

▲ ヤラ川に架かる歩道橋

昼間見つけておいた、名前は東京でも日本と韓国が一緒になっている駅近くのこんな店。

▲ 東京市場スーパー

1AU$が80円として、韓国のビールは180円から200円。サッポロはロング缶だけど760円。もちろん韓国を選択。

▲ 東京スーパーで売っている酒類

フリンダースストリート駅の側面に向かって、行き止まり2線のトラムの小さなターミナル。

▲ トラムの小さなターミナル

時刻は21時を過ぎ暗くなってきました。この小さなターミナルから、トラムに乗ってホテルに戻ります。無料区域を使い倒して、この日最後に乗ったのはZ3型。

▲ トラムでホテルへ