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ブッコー駅はミニ鉄道博物館

リューネブルクからブッコーまで、ブッコー小鉄道の様子を動画でご覧ください。

▲ ブッコー小鉄道に乗ってリューネブルクからブッコーへ

終点のブッコー駅は、頭端式で1面2線のホーム。手前に停車しているのは工事用でしょうか、ホイールベースが長い2軸の無蓋貨車。

▲ 頭端式のホーム

それでは、駅の構内に留置されている車両を順に見ていきましょう。

まずは、ブッコーまで乗ってきた2両編成の小さな電車。ブッコー小鉄道のホームページにある電化当時の写真を見ると、正面の中央が極端に大きな3枚窓で、側面は前後に2箇所の扉がある2軸の電車のMT2両編成が写っています。また、当該車両の項に1980年から82年に再建とあるので、この時期に車両の更新工事が行われ、実用本位の共産圏らしい四角い現在のスタイルの車体を新造したものと推測します。

車内にはDBに統合されてからの479型600番台の車番があり、ドアの横の表記は東ドイツ国鉄“DR”のマークの表記とともにDR時代の279型0番台の車番に戻され、車両の内外で記載されている型式と番号が異なっています。

▲ ブッコーに到着した479型電車

その隣の13号は、スイスで個人が運営していたカーツァース/カルナッハ鉄道博物館が所有していて、同博物館の閉鎖に伴いブッコー小鉄道に永久貸与された、スイス西部のオルベ-シャヴォルネ鉄道のボギー車。1920年製のBDe4/4ex型で、側面の=OC=がこの会社のロゴでしょう。その後、マルーンとクリームに黒帯のブッコー小鉄道色に塗り替え、動態に復活しているのだとか。

▲ 工事の足場がシートで覆われている

その奥には、配色が異なる479型の制御車。乗ってきた編成の制御車は運転室がリューネブルク側だったが、この車両はブッコー側。側面には、車番もDRのマークもありません。

▲ もう1両479型の制御車

ホームの反対側の側線には、シートがかけられた2軸車。車体の中央にパンタグラフが乗っているようなので、ここまで乗っていた車両と同型の479型電動車でしょう。ブッコー小鉄道のホームページによると、479型は電動車と制御車をそれぞれ3両ずつ所有しているのて、残りの1編成は車庫の中なのかも。

▲ シートがかけられた2軸の電車

入れ換え用のV22型ディーゼル機関車は、1970年東ドイツのメーカー“カールマルクス”製。今は稼働できる状態ではならしい。

▲ V22型ディーゼル機関車

ホームと並行して2線の車庫。その先の側線にいる2軸の凸型電気機関車は、ベルリンとリヒテンブルクの間にある、シュトラウスベルク鉄道から永久貸与された、1960年代の東ドイツの産業鉄道向けEL4型の14号。その手前は、貨車のフラットカー。

▲ 留置線の車両と車庫

青い2軸車はエンジン付き、4速トランスミッションで自走できる貨車、1956年製のSKL24。フラットカーと無蓋貨車を連結していて、保線用の砕石を運ぶのでしょうか。

▲ ディーゼル貨車と貨車、電気機関車

シュトラウスベルク鉄道から永久貸与された、2両のEL4型電気機関車のもう一両は15号。なお、現在のシュトラウスベルク鉄道は、ベルリン市電と同じボンバルディアの低床連節車で運行しているようです。

連結している客車はDBの寝台車らしい。窓が少ないので広い個室でしょうか。

▲ もう1両の電気機関車と客車

何故か、ホーム上に置かれたパンタグラフ。

▲ パンタグラフ

ホームの先はブッコー駅の駅舎。

▲ ブッコー駅舎

駅舎の入口に、鉄道博物館は左の案内板。

▲ 鉄道博物館は左

駅舎内の一室を使って、ブッコー小鉄道の歴史を紹介するとともに、周辺の鉄道を含めた各種展示品を並べています。

▲ 鉄道博物館の展示品

ボランティアが説明してくれるけど、ドイツ語は解らない。

▲ ボランティアが案内

ブッコー駅のジオラマ。左に停まっている2両編成の電車が、1930年の改軌と電化に際して導入した時のスタイルらしい。その右の赤い3両はレールバス。車庫から顔をのぞかせているのが、現在の479型電車。

▲ ブッコー駅のジオラマ

駅前広場側から見た駅舎。広場の周辺には多くのクルマが駐車しているので、皆さんここまで自家用車で来ているのでしょう。

▲ 駅前広場から見た駅舎

駅舎内の待合室だったと思われる部屋には、出札窓口や券売機、昔の時刻表も残っています。大きな秤は、貨物を取り扱っていた名残でしょう。

▲ 待合室だったと思われる部屋

 

ブッコーからミュンヘベルク

折り返しの電車まで、ブッコー駅に滞在できる時間はわずか15分ほど。今度は先頭車となった制御車に乗車して、ミュンヘベルクに戻ります。

▲ 制御車の運転室

制御車も、真ん中の扉の部分にデッキがある構造だけど、前後の客室はいずれもボックスシート。

▲ 家族連れで賑わう車内

運転室内には子供が2人だけ。スペースに余裕があったので、車掌さんが“入ってもいいよ”と声をかけてくれました。途中駅、ヴァルトジーヴァスドルフでは乗降はなく、

▲ ミュンヘベルクが見えてきた

ミュンヘベルクに到着。

▲ ミュンヘベルクで下車

▲ ミュンヘベルクの駅名標と到着した列車

地下道をくぐってDBのホームへ。

▲ DBのホームから見たブッコー小鉄道

 

ミュンヘベルクからベルリン・オストクロイツ

ベルリン・オストクロイツ行きのローカル列車が入線。あとで写真を確認したらVT.632型のトップナンバーで、往路に乗車した列車がポーランドまで行って折り返してきた。

▲ オストクロイツ行きローカル列車

リヒテンベルク駅で東ドイツ国鉄のVT18.16型ディーゼル特急がチラッと見えたけど、

▲ リヒテンベルクのVT18.16型

そのまま乗車して、終点のオストクロイツに到着。Sバーンに乗り換えです。

▲ オストクロイツに到着