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駅からトラムでゲルリッツ旧市街へ

ツイッタウから乗ったコトブス行のローカル列車は、各駅に停車しながら40分ほど、20分遅れのままでゲルリッツに到着。滞在時間が短くなってしまったけれど仕方がありません。

▲ DBゲルリッツ駅

人口5万人余りの小さな街、ゲルリッツにも駅前に出るとトラムが運行していて、線路幅は狭軌のメーターゲージと見受けます。

▲ 駅前の通りからトラムが曲がってきた

ここには1系統と2系統がやってくるけど、駅前からはどちらに乗っても旧市街方面に行くらしい。

▲ この2系統の電車で旧市街へ

電車は、今やドイツではすっかり少数派となった旧共産圏の標準型、チェコスロバキアのタトラカー。2車体連節2台車のKT4型で、東ドイツが大量に導入したKT4D。2本を併結した重連でもワンマン運行。

州内1日乗り放題のザクセンチケットを持っているので、ゲルリッツのトラムにもそのまま乗れるはず。

▲ 車内の2車体連節面

旧市街の入口、デミニア広場の停留所でトラムから下車。背後の建物はデパート、その右奥は福音教会。

▲ デミアニ広場で下車

 

ゲルリッツ旧市街

この街は第二次世界大戦による戦災を免れ、中世のままのかたちで旧市街が残っていて、映画のロケにもよく使われるらしい。電車通りの先に石の塔が見えたけど、

▲ 電車通りの先に塔が見えている

手前の広場に建つ白い塔のところへ行ってみた。この塔がガイドブックに載っているライヒェンバッハ塔かと思ったが、間違っていました。

▲ 広場にも白い塔が立っている

塔の立つ通りには、中央に幅の広い緑地帯があったので、これを旧市街のオーバーマルクト広場と勘違いしてしまい、辻褄が合わなくなってきた。ガイドブックの地図ではなく、GoogleMapにGPSを重ねて確認すべきでした。

▲ この塔は Thick Tower という名前らしい

オーバーマルクト広場なら、東に向かうと市庁舎があるはずだけど、このゴシック調の建物は、市庁舎でも教会でもなく、学校らしい。

▲ 学校らしい

優美な建物の前の広場で語らう、若いカップル。この広場は右に向けて下り坂になっていて、

▲ 広場で語らうカップル

途中には、出窓に花が飾られたパステルカラーの家があり、

▲ 出窓の花

そのまま狭い路地を下っていくと、

▲ 坂道を下っていくと

目の前に現れたのはナイセ川。川の中央が国境になっていて、向こう岸は隣国ポーランド。

▲ 国境の川に出た

川をまたいで架かる歩行者専用の橋の名は旧市街橋。ポーランドがシェンゲン協定に加盟して、ドイツとの間で自由に往来できるようになった2007年に、ここにあった国境検問所は廃止された のだとか。

▲ 歩行者専用の旧市街橋

これから橋を渡って向こう側へ、ちょっとだけポーランドに入国してみることに。橋のたもとには、四角い塔。

▲ 橋を渡ってポーランドへ

川の真ん中、このあたりが国境線で、この先はポーランドのズゴジェレツの街。第二次世界大戦の敗戦でドイツが領土を失い、国境線が西に大きく移動してきて、戦前は川の向こう側までゲルリッツの街が続いていたのだとか。

▲ 右がドイツで左がポーランド


ちょっとだけポーランド入国

ゲルリッツの中心部、旧市街は東ドイツに残り、ポーランドになった対岸のズゴジェレツの旧市街橋の周辺には、これといった見どころはなさそう。ポーランド側から川越しに見た、ゲルリッツの高台に建つ聖ペーター&パウル教会。

▲ ポーランド側から見たゲルリッツの聖ペーター&パウル教会

ちょうどお昼時。ズゴジェレツ側の橋のたもとにはキッチンカーが何台も停まり、テーブルと椅子を出して店開き。

▲ キッチンカーが出ていた

この周辺の店では、ポーランドの通貨ズオッティの持ち合わせがなくても、ユーロがそのまま使えます。

▲ ユーロで買いものができる

近くには救急車も停まっていて、救急隊員が待機中。ナンバープレートはEUの星のマークの下にPLでポーランド。救急車のスペルは1文字違いで、末尾のSはドイツ語ではZに。

▲ 救急車はポーランドナンバー