HOME page1 p2 p3 p4 p5 p6 p7 p8 p9 p10 p11 p12 p13 p14 p15 p16 p17 p18 p19 p20 p21 p22 p23 p24 p25 page26    


シュトラールズント旧市街

時刻は17時過ぎ。日没にはまだまだ時間のある4月末の北ドイツ。シュトラールズント駅前のホテルから、夕食を兼ねて観光に向かいます。バルト海に面したハンザ同盟の都市の一つとして、ハンザ商人が作り上げたシュトラールズント旧市街は、周囲を海と細長い湖に取り囲まれた 世界遺産。湖の中から幾筋もの噴水が。

▲ 湖から噴水が吹き上がる

旧市街入口の分かれ道に建つ、四隅に尖塔を持つ赤煉瓦の建物。歴史的な建造物だと思われるけど、看板を見るとドイツ銀行らしい。

▲ 赤煉瓦の銀行

正面に教会の尖塔が見えるので行ってみることに。

▲ 市街地に向こうに教会の尖塔

赤煉瓦の聖マリエン教会。シュトラールズントで一番高いであろう、この塔に上って景色を眺めてみたかったけど、この時間はもう閉まっています。

▲ マリエン教会

教会前の、ノイアー(新しい)マルクト広場は駐車場になってクルマが占領。

▲ ノイアーマルクト広場

石畳の道を旧市街の中心へ。向こうに見えるのは、聖ヤコビ教会。

▲ 聖ヤコビ教会

列柱が並ぶ赤煉瓦の市庁舎。その向こうには聖ニコライ教会の尖塔。

▲ 市庁舎と聖ニコライ教会

13世紀から建設が始まった市庁舎。一階はアーケードになっていて、通り抜けができる構造。

▲ 市庁舎の側面入口

シュトラールズントの中心、アルター(古い)マルクト広場。広場に面した市庁舎の北側の面は、前日に訪れた同じハンザ都市のリューベック市庁舎とよく似たデザイン。4階建てのように見えているが、3階と4階部分は飾り壁だけで、窓の向こうは青空。

▲ 市庁舎と聖ニコライ教会

アルターマルクト広場を取り囲む、ホテルなどパステルカラーの建物。

▲ アルターマルクト広場

市庁舎の向かい側には、ハンザ都市の典型的な建築様式、リューベックのシッファーゲゼルシャフトによく似たレンガ造りで階段状の破風のある建物。

▲ 中央はレストラン

この1階がレストランになっていて、ここで夕食に。

▲ アルターマルクト広場のレストラン

食事を終えて広場に出たのが20時過ぎ。上半分が夕陽に赤く染まる、市庁舎と教会の塔。

▲ 陽が西に傾いた

市庁舎のアーケード内から見た、隣に建つ聖ニコライ教会正面入口。

▲ 聖ニコライ教会の入口

市庁舎との間隔が狭いため、聖ニコライ教会の正面を撮ろうとするとこんな写真に。

▲ 聖ニコライ教会の正面

上半分が、夕日で赤く染まった聖ヤコビ教会まで戻ってきた。

▲ 聖ヤコビ教会

聖マリエン教会の横のノイアーマルクト広場を抜け、

▲ 聖マリエン教会

すっかり暗くなった21時前のシュトラールズント駅へ。

▲ シュトラールズント駅

駅の構内を覗いてみると、頭端式のホームで電気機関車と二階建て客車プッシュプルの快速REが発車待ち。

この112型は、旧東ドイツがその末期に開発した電気機関車で、100番台は1990年のドイツ統一から1994年のドイツ鉄道(旧西ドイツDB)とドイツ国営鉄道(旧東ドイツDR)の統一までの間に、双方が共同で導入した同一機種なのだとか。

▲ 112型電気機関車


快速列車REでリューゲン島へ

ドイツ4日目は列車でリューゲン島へ渡り、狭軌のSL列車に乗ったあと、首都ベルリンまでの長距離移動。ホテルをチェックアウトして荷物をフロントに預け、すぐ目の前のシュトラールズント駅へ。

▲ 駅前のホテル

州を跨ぐ移動になるので、駅の券売機でドイツ全土の路線で使えるドイツ鉄道の一日券 Quer-durchs-Land-Ticket(2019年現在で1人€44、追加1人あたり€8で合計5人まで可)の3人用を購入。普通の切符に比べ、圧倒的にお得です。

▲ シュトラールズント駅(前日夕刻に撮影)

頭端式のホームにはベルリン行きのインターシティー(IC)が発車待ち。

▲ インターシティー

先頭に立つのは101型電気機関車。一日乗車券ではICやICEには乗れない制限があるけれど、本数がわずかなので影響はほとんど無し。

▲ ICの先頭に立つ101型電気機関車

向こうのホームに入線してきた白に水色のディーゼルカーは、Usedomer Bäderbahn(UBB)の列車。ドイツ鉄道のローカル輸送を担当する地域会社と思われ、3車体連接車の真ん中の窓のない短い車体にエンジンを搭載。

▲ Usedomer Bäderbahn(UBB)のディーゼルカー

乗車するのは、9時01分発のオストゼーバート・ビンツ行きの快速RE。この青春18切符のような一日券の、平日の有効時間は朝の9時以降。本当はもっと早い列車に乗りたかったのだけど。

▲ ビンツ行きRE

ヨーロッパ各国で見かける、スイスのシュタッドラー社製の電車。4車体連接車で、前後と連接部にある台車の上の部分以外は、低いホームにあわせて低床に。

▲ 部分低床車の車内

前後の台車部分へは階段で上がるけど、連接台車部分の通路はスロープに。

▲ 高床の連結面の前後はスロープに

中間車の低床部分の一部には、車椅子対応のトイレと自転車対応の跳ね上げ式ロングシート。

▲ 低床部分のトイレと跳ね上げ式のロングシート

窓際のテーブルには、この列車が運行する路線図。ハンザエクスプレスというらしい。前日に乗ったのは、左下のロストクから中央やや右のシュトラールズントまで。その右上にあるのが、バルト海に浮かぶドイツ最大の島、リューゲン島。面積935平方キロメートルは、沖縄本島より狭く佐渡より広い。ナチス・ドイツの時代にリゾート地として開発が始まり、戦後は東ドイツに属して施設は兵舎に転用、東西統一後は観光で蘇っています。

島内のDBの路線は途中の Lietzou で二手に分岐。北東に向かい、スウェーデンとの間で列車航送が季節運行で行われている港、ザスニッツに至る路線と、南東のオストゼーバート・ビンツに至る路線に分かれます。この他に島内では、私鉄のリューゲン軽便鉄道がSL列車を運行していて、今日の目的地はこちら。

▲ 窓際のテーブルの路線図

シュトラールズントを発車後に長い鉄橋で海を渡ってリューゲン島へ。その後はずっと島の中を走ってきた路線。Lietzou で分岐後に、車窓にバルト海が広がります。

▲ 車窓のバルト海

シュトラールズントから50分ほどで、終点のオストゼーバート・ビンツに到着。

▲ 終点のビンツに到着