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旅の車窓から
ドイツ リューゲン島・ベルリン・ドレスデン |
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2019年のゴールデンウイークは10連休。出発を1日と数時間前倒しすると経由便ながら羽田→コペンハーゲン、フランクフルト→羽田のオープンジョーで、サーチャージや税もコミコミ8万円を切る航空券を見つけたのが2018年6月。羽田発や現地発の時間帯も良いので、まだ出発が10ヶ月以上先ではあるものの、先手を打って迷わずゲット。
往復の機中泊を含めると11泊12日、現地滞在正味10日の旅の入り口にコペンハーゲン、出口にフランクフルトを選んだのは、デンマークとドイツの間の海峡で列車を連絡船(フェリー)に乗せて航送する渡り鳥ラインと呼ばれるコースに乗ってみたかったから。
デンマークのロービュから、列車に乗ったままフェリーでバルト海を渡り、ドイツのプットガルテンへ。ハンブルク、リューベック、シュヴェリーンを巡り、シュトラールズントから蒸気機関車の牽くナローゲージの列車が運行するリューゲン島のビンツへ。ベルリン周辺とドレスデンからチェコとポーランドの国境地帯を巡って、フランクフルトから帰国するコースです。
デンマークの旅は、こちらから。
※ 最終ページの末尾にそれぞれリンク先を設ける予定です。詳しく知りたい方はご利用ください。
列車に乗ったまま、渡り鳥ラインのフェリーからドイツのフェーマルン島に上陸。列車は最徐行で、ゆっくりとプットガルテン駅に到着。
▲ プットガルテン駅に到着
この駅のホームで、デンマーク国鉄DSBの乗務員からドイツ鉄道DBの乗務員に引き継ぐとすぐに発車。
▲ 向こう側のホームは使われていないように見える
フェーマルン島の車窓には、菜の花畑に立つ風力発電の風車。
▲ フェーマルン島の菜の花畑
海峡の橋を渡ると、いよいよヨーロッパ大陸へ。
▲ 島と本土をつなぐ橋を渡る
ドイツ本土に渡っても、4月末の車窓は一面の菜の花畑。
▲ 本土に渡ってもやっぱり菜の花畑
フェリーの乗船に時間を要したけど、下船後は停車時間を切り詰め、全力疾走で遅れを取り戻し、巨大なドームで囲まれた終点のハンブルク中央駅には定刻に到着。20時過ぎならまだまだ明るい、ゴールデンウイークのハンブルク。
▲ ハンブルク中央駅に到着
列車代行バスに続き、列車ごとフェリーに乗船してコペンハーゲンからハンブルクへ、5時間余りの渡り鳥ラインの旅が終わります。
▲ ハンブルク中央駅のIC3
駅前のホテルで、フランクフルトでドイツに入国してゴスラーで1泊し、先にハンブルクに到着していた2人と合流。翌日、ドイツ2日目はチェックアウト後にホテルに荷物を預け、ハンブルク中央駅へ。この日はハンブルク北東のリューベックと、南東のリューネブルクを巡って東のシュベリーンまで移動。
▲ ハンブルク中央駅
コペンハーゲンからと、フランクフルトからの待ち合わせ場所をハンブルクにしたのは、当日でもドイツ鉄道DB乗り放題のジャーマンレイルパスが買える数少ない駅だから。でも、3人一緒でこの日のコースなら、ICEやICには乗れないけど、DBの1日券の方がずっとお得なことが判明。それなら待ち合わせをリューベックにすれば、同じ値段でもっと良いホテルに泊まれたのに。
▲ ハンブルク中央駅のローカル列車
ハンブルクはベルリンに次ぐドイツ第二の都市。ハンブルクの街中は2015年に巡っているので、券売機で3人用のドイツ鉄道DBの休日用1日券を買って、朝からローカル列車でリューベックへ。リューベックも前回訪問したけど、今回は同行者 の案内役で再訪することに。
ハンブルクから快速列車REで45分ほど。前日に、コペンハーゲンからハンブルクに向かうICも停車したリューベックは、バルト海南西部のリューベック湾に面する港湾都市。“ハンザの女王”と呼ばれ、13世紀から16世紀にかけて、ハンザ同盟の盟主として繁栄を極めた都市です。
▲ リューベック駅
赤煉瓦のリューベック駅から東に向かうと、緑の芝生の向こうにリューベックのシンボルになっている、旧市街入口のホルステン門が見えてきます。2本の塔で構成された煉瓦造りの重厚な市城門で、15世紀の建築。
▲ ホルステン門
門をくぐってホルステン橋を渡ります。トラヴェ川とトラヴェ運河に囲まれた縦に長いレモンのような楕円形の島が世界遺産の旧市街。
▲ ホルステン門の旧市街側
橋のたもとで、トラーヴェ川に沿って並ぶ煉瓦造りの切り妻屋根は、16から18世紀に建てられた塩の倉庫。この後で向かうリューネブルクで採掘し、塩街道で運ばれてきた岩塩を貯蔵。バルト海でとれたニシンを保存食の塩漬けに加工して輸出し、リューベックに莫大な富をもたらしたのだとか。
▲ 川岸に建つ塩の倉庫
旧市街の石畳の路地と煉瓦造りの建物。何やら、3Dの看板が。
▲ 旧市街の路地
ホルステン橋から旧市街に入ったところに建つのが、塩商人の教会だった聖ペトリ教会。エレベータを設置して、観光用の展望塔になっているようで、チケットを買って尖塔に上ると、オレンジ色の屋根の旧市街とその外に緑の広がる360度の絶景。
▲ 聖ペトリ教会
聖ペトリ教会から旧市街の南側には、2本の尖塔を持つ大聖堂。
▲ 南には大聖堂
西にはホルステン門と塩の倉庫。その背後に広がる新市街。左手後方にはリューベック駅。
▲ 西にはホルステン門と塩の倉庫
旧市街の北東側には、2本の尖塔を持つ聖マリエン教会。
▲ 北東には聖マリエン教会
その手前にリューベックの中心、マルクト広場と市庁舎。
▲ 聖マリエン教会の手前にマルクト広場
聖ペトリ教会から降りてマルクト広場へ。広場に面して建つのは、ドイツ最古のゴシック建築といわれる13世紀のリューベック市庁舎。白いアーケード部分はルネッサンス様式。
▲ マルクト広場に面して建つ市庁舎
▲ マルクト広場
市庁舎の裏側の階段は、後に増築された部分でルネッサンス様式。
▲ 市庁舎裏側ルネッサンス様式の階段
二階には、優雅な装飾のある出窓も。
▲ 装飾のある出窓
マルクト広場の隣に、ハンザの商人が13世紀の半ばから100年をかけて建てた聖マリエン教会。前回の訪問時に見学したので、外壁の石に腰をおろしている悪魔君に挨拶しただけで次へ。
▲ 聖マリエン教会の悪魔像
旧市街のメインストリートを北へ。奥には、聖ヤコビ教会の尖塔。
▲ 南北のメインストリート プライテ通りの向こうに聖ヤコビ教会
通りに面して建つ、レンガ造りで階段状の破風などハンザ都市の典型的な建築様式、シッファーゲゼルシャフトは、16世紀に建てられた船員組合ギルドの館。
▲ シッファーゼゲルシャフト
向かいには、バルト海の航海に携わったハンザの富を伝える聖ヤコビ教会。
▲ 煉瓦造りの聖ヤコビ教会
その隣には聖霊養老院。富を得て隆盛を誇ったリューベックでは、13世紀末にドイツで最初に貧しい人々のための社会福祉施設を建てたのだとか。前回訪問時には、工事で正面がシートで覆われていたけど、今回はその姿を見ることができました。
▲ 聖霊養老院
通りの先、旧市街の北の端に建つブルク門。中世には城壁に囲まれていたリューベックには、4個所の市門があったが、現在残るのは西側のホルステン門と、北側にあるこのブルク門の2個所だけ。
▲ 旧市街の北の城門ブルク門
ブルク門から通りを南に戻ると、ハンザ商人の館であっただろう通りに面した立派な建物の1階に、抜け道のような通路があり、中に入ってみると、その裏側にはガングと呼ばれる二階建ての長屋。
▲ ガングと呼ばれる二階建ての長屋
ハンザ商人が、街の発展で不足した住居を確保するために、市内の各所に賃貸住宅として建てたものが今に残っているのだとか。
▲ こちらにもガング
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