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フランクフルトからダルムシュタット

ドイツ9日目は最終日。ライン川のコブレンツに行くという同行者と別れて、フランクフルトから30kmほど南にあるダルムシュタットに向かうことに。東横インフランクフルト中央駅前の朝食では、久しぶりのご飯とみそ汁。

▲ 東横インフランクフルト中央駅前の朝食

朝のフランクフルト中央駅へ。ドイツや隣国の代表的な列車が出入りし、何故かこのICE3は口を開けている。

▲ 口を開けたICE3

オーストリア国鉄ÖBBの赤いタウルス型電気機関車牽引のレイルジェットが乗り入れ。

▲ オーストリア国鉄のレイルジェット

シュタッドラー製の429型部分低床連節電車。正面が赤と黄色のHLB(ヘッシシェ・ライデスバーン)は、ドイツ鉄道DBのローカル輸送の一部を担当するヘッセン州営の地域鉄道会社。

▲ ヘッセン州鉄道のローカル列車

アルストーム製の620型部分低床ディーゼルカー。青いvlexx(ヴィレックス)は、マインツを中心にドイツ鉄道DBのローカル輸送の一部を担当する地域鉄道会社。

▲ ヴィレックスのローカル列車

ダルムシュタットへはSバーンも通っているけど、赤いDBの普通列車で行くことに。この日は夜便で帰国のため、フランクフルト市内と空港、それにダルムシュタットまでを広範囲に含む1日券を買おうとしたが、DBの券売機で売っていない。インフォメーションで尋ねたら、ホームの入り口にあるRMV(ライン・マイン交通連合)の券売機で買えとのこと。ドイツでは大都市圏の切符は近郊列車やSバーン、地下鉄Uバーンからトラムやバスまで共通でした。

▲ RB68系統のハイデルベルク行きローカル列車

RB68系統のハイデルベルク中央駅行の二階建てローカル電車に乗車。ドイツでおなじみの二階建て客車と電気機関車のプッシュプルかと思ったら、よく似た顔だが初対面のオール二階建て新型電車でした。

▲ ダルムシュタット中央駅に到着

30分ほどでダルムシュタット中央駅に到着。先頭車は落書きで見えなくなっているが、2編成併結の中間車には"RMV"のステッカー。片側先頭車の1階部分には自転車マークも。

▲ 2編成併結している

石造りのダルムシュタット中央駅の正面を出たところに、

▲ ダルムシュタット中央駅

トラム乗り場があり、線路幅はメーターゲージの狭軌と見受けます。この街は、フランクフルトで買った1日券の有効範囲内。

▲ 中央駅前のトラム乗り場

トラムは後で乗ることにして、まずはバスに乗車。

▲ バスに乗車

前からやってきた、正面がフラットで角ばった車体のトラムとすれ違い。片運転台で扉は車体の進行右側だけの3車体連接車が、付随車を1両を牽引する編成。折り返し時は、ループ線を一周して方向転換する方式。

▲ トラムとすれ違い


マルチダの丘

バスで向かったのは、マルチダの丘。バス停で降りて坂道を登っていくと見えてくるのが、ちょっと変わった形をした結婚記念塔。ヘッセン大公のエルンスト・ルートヴィヒとエレオノーレ・ズソルムス・ホーエンソルムス・リッヒ王女との結婚を記念して、ダルムシュタット市民が1905年に建てた高さ48.5mの塔。ここは、アールヌーボー(ドイツ語でユーゲンシュテール)の建物が立ち並ぶ丘。

▲ 結婚記念塔

塔の前の長方形の敷地には、プラタナスの木が整然と植わっています。

▲ プラタナス並木

木立の中には、数多くの彫刻やレリーフが。

▲ プラタナスの林の中のレリーフ

結婚記念塔に隣接する建物は展示館。その手前の屋根にネギ坊主が乗っているのは、1899年に建てられたロシア正教会の礼拝堂。正面のポータルの上にはマリア像。

▲ 結婚記念館と展示館、ロシア礼拝堂

後ろに回ってみると、ネギ坊主は3本あった。

▲ ロシア正教会礼拝堂

入口に男女の像が建つエルンスト・ルートヴィヒハウス。1901年の建築で、今は内部はアーティストコロニー博物館らしい。

▲ ルートヴィッヒハウス

周辺に建つ、アールヌーボーの邸宅を見て回ります。いずれも1900年ごろの建築らしい。

▲ ハウス・ベーレンス

▲ ビッグ ハウス グリュッケルト

▲ ヴィルヘルムディーターハウス

▲ ヨゼフ・マリア・オルブリッヒハウス

日曜日でもマルチダの丘にはほとんど人がいなかったけど、ここを訪問した2019年から2年後に世界文化遺産になって、少しは賑わっているでしょうか。


ダルムシュタットの中心街を行くトラム

マルチダの丘からバスに乗って戻ります。街の中心、ルイーゼン広場で下車。ここは3方向からトラムが集まるターミナル。

ダルムシュタットのトラムは、1886年に蒸気機関車の牽引で開業し、別路線で1897年に市電が開通。1912年に両社が合併し、現在は42kmの路線網を有するのだとか。正面が丸みをおびた低床の3車体連接車がやってきた。

▲ 新しいタイプのトラム

入庫時のバック運転にでも使うのか、付随車の後方にもヘッドライトとワイパーを備えている。

▲ 後ろに連結している付随車

T字路になった交差点を曲がるトラム。3系統は付随車を連結していない。

▲ 交差点を曲がるトラム

ヘッセン州立博物館の前には、単線でトラムの方向転換のループ線が通っている。

▲ ヘッセン州立博物館

そのループ線の分岐の近くに立つ、高さ40mのホワイトタワー。

▲ ホワイトタワー

トラムの後方、ルイーゼン広場の中央に立つのは高さ39mの、

▲ ルイーゼン広場を行くトラム

初代ヘッセン大公ルートヴィッヒ1世の記念柱。広場の名のルイーゼンは、大公の妻の名前からとったのだとか。

▲ ルートヴィッヒ1世の記念柱

記念柱に面して建つ、ダルムシュタット地域評議会の前の停留所で、トラムを待つことに。

▲ ダルムシュタット地域評議会

 

トラムに乗ってダルムシュタット・クラニッヒシュタインへ

ダルムシュタット中央駅方面から、ダルムシュタット・クライニッヒシュタイン行きの5系統の電車がやってきた。

▲ 5系統のトラムに乗車

ダルムシュタット・クライニッヒシュタインは、中央駅からローカル線で2駅目だけど、トラムでも通じているので往路に乗ってみることに。低床連節車の車内はボックスシート。自転車も乗っている。

▲ トラムの車内

最後部の窓際でカバーがかかっているのは、後進の時に使う簡易運転台でしょう。

▲ 連節車の最後部

終点まで乗るつもりでのんびりと構えていたら、乗客全員が下りてしまった。エッ、もう着いたのと思って慌てて下車したら、偶然全員が下車しただけで、まだ終点ではなかった。電車はそのまま行ってしまい、日曜の朝の運行間隔は開いていて、次の電車は何と30分後。

▲ 反対方向のトラム

GoogleMapで確認すると、この先まだまだ遠くてとても歩ける距離ではなく周囲に見所もなさそうなので、とりあえず隣の停留所まで歩いて時間つぶし。やっと次の5系統の電車が来た。

▲ 30分待ってきた次の電車

終点のダルムシュタット・クライニッヒシュタインには2面のホームがあり、その先には方向転換のループ線。

▲ ダルムシュタット・クライニッヒシュタインに到着